派遣労働者らが東京で集会 「モノじゃない」と窮状訴え日雇い派遣の禁止など労働者派遣法の抜本改正を求める集会が4日夜、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれた。世界的な金融危機の影響で増加する「派遣切り」。契約を解除され、仕事を失った派遣労働者らが窮状を訴えた。 集会は作家の雨宮処凛さん、反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士らが呼び掛け、主催者発表で約2000人が参加。「派遣社員はモノじゃない」と書いた紙を手に若い派遣労働者ら約10人が壇上から「どうかホームレスにさせないで」「2009年を迎えさせて」とアピールした。 大分キヤノン(大分県国東市)で派遣や請負の形で働いてきた加藤州平さん(34)は仲間や支援者と参加。2年間、デジタルカメラ部品の組み立て作業をしていたが、12月10日付で契約解除を言い渡され憤りが収まらない。 1100人超の請負社員らを削減する同社。「会社は期間工の募集を続けている。派遣社員なら切っていいのか」と怒る。 契約解除とともに寮も追い出され、住まいも失う。「実家に帰っても仕事がないから大分に来たのに。実家への引っ越し代もない」と途方に暮れたように話した。
【共同通信】
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