【大相撲八百長訴訟（８）完】「無気力相撲ないので調査も不要」と北の湖前理事長 (2/4ページ)

　北の湖前理事長「私も意味は分かりません」

　《北の湖前理事長が思わず苦笑すると、講談社側の代理人は、証言台に近づいた》

　講談社側の代理人「（陳述書には）『八百長は見ても分からない』とありますが」

　北の湖前理事長「一般的に見たって分からないと」

　講談社側の代理人「八百長はプロが見ても分からないというのが趣旨ということですか？」

　北の湖前理事長「そうです」

　講談社側の代理人「北の湖が見ても分かりませんか？」

　北の湖前理事長「はい」

　講談社側の代理人「（八百長をしているかは）本人しか分からないのに、推測しているのですか？」

　北の湖前理事長「私は『ない』と思っていますから」

　講談社側の代理人「あなたの確信ですか？」

　北の湖前理事長「他の人の目は分かりません」

　講談社側の代理人「朝青龍関（の対戦）の話ですが、栃東は平成１８、１９年に足をけがして悪いコンディションで、ふがいなくて悔しいと。これも故意の無気力相撲になりますが」

　北の湖前理事長「けがをして出ても、本人がどういうつもりか…」

　《北の湖前理事長が言う『無気力相撲』の意味は「ケガをおして出場したものの、本来の力が発揮できない相撲」の一本槍だった。ここで講談社側の代理人は、北の湖前理事長の金銭面に矛先を変えた》

　講談社側の代理人「（北の湖）親方の金銭管理をしていたのは栃桜ですか？」

　北の湖前理事長「部屋が違います」

　講談社側の代理人「現役の時に管理は？」