【大相撲八百長訴訟（４）】「八百長が増えている」？…元理事長が全力士に“注意”　録音テープも存在！？ (5/5ページ)

　武田氏「（取り組みの）前日に、師匠の二子山親方、つまり花田勝治さんから弟の貴ノ花に電話があり、『明日の手当てはしたのか？　（していないならば）しなさい』といわれたそうです」

　相撲協会側の代理人「具体的な交渉が、貴ノ花と北の湖の間でどのようにされたのかは、把握していませんか」

　武田氏「はい」

　相撲協会側の代理人「（八百長の報酬である）４００万は、大阪場所の祝勝会が終わったあとに渡されたのですか」

　武田氏「いや。東京に帰ってから、（藤田さんが）預金をおろして、ご主人に渡されたということだと思います」

　相撲協会側の代理人「おろしたお金は、どこでどういう風に渡したのですか」

　武田氏「それは分かりません」

　相撲協会側の代理人「祝賀会が終わったら、後援会の人とかと一緒にいるものではないんですか」

　《藤田さんは、『祝勝会後、ホテルに１人でいる故二子山親方に呼び出され、４００万を用意するよう言われた』と話したという。場所が終わり、すぐにホテルで１人になるのは不自然ではないかと指摘したいようだ》

　武田氏「先生（相撲協会側の代理人のこと）は、亡くなった二子山親方とお付き合いされたことはありますか」

　相撲協会側の代理人「いいえ」

　武田氏「あの方は、そういう席が大嫌いなんです。一人でいるのがお好きな方なんです」

　《相撲協会側の代理人の不勉強を笑うように、武田氏は早口でまくし立てた。ここで休廷。この後、いよいよ「八百長の張本人」として槍玉に挙げられた北の湖前理事長が登場する》

　　　　　＝（５）に続く