【大相撲八百長訴訟（３）】“ネタ元”は憲子さん…「貴乃花の初優勝も八百長」とライター証言 (4/4ページ)

　武田氏「まったく知らなかった。憲子さんは『相撲界は汚い、腐敗している』と話してくれた」

　講談社側の代理人「そういう方がどうして詳しく知っているのですか」

　武田氏「主人や関取衆から聞いているということです」

　講談社側の代理人「藤島部屋で八百長はなかったのか」

　武田氏「藤島部屋所属力士は八百長はやらなかった。分かったら破門です。（藤島部屋の力士が）それが原因で旭鷲山と支度部屋でけんかになったこともあった」

　講談社側の代理人「憲子さんが（初めて八百長を）知ったのはいつですか」

　武田氏「二子山親方が７５年に初優勝したとき。おかみさんが初めて知ったのはこの２番だった。藤島部屋をつくるとき、親方も『この部屋で八百長は絶対にしない』と約束したのに、八百長が分かって憲子さんショックを受けていた」

　講談社側の代理人「憲子さんから聞いた当時の話の内容は？」

　武田氏「二子山親方が初優勝したとき、親方から家族で大阪に呼ばれた。ホテルに行ったら親方が祝勝会後に１人でいて『４００万円用意してくれ』といわれた。先代双子山から命じられてやった。それがショックだったと話していました。“洗脳騒動”で花田家がひっくり返っている時に話してくれました」

　講談社側の代理人「どのように聞いた？」

　武田氏「電話や直接口で聞きました。なんせ悔しい思い出だったので、くっきり覚えていたようです」

　　　　＝（４）に続く