【大相撲八百長訴訟（３）】“ネタ元”は憲子さん…「貴乃花の初優勝も八百長」とライター証言 (2/4ページ)

　武田氏「はい、とにかく若貴取材がメーンだったので」

　講談社側の代理人「大相撲の八百長を初めて知ったのはいつですか」

　武田氏「８９年春です。週刊ポストに連載とかが出ていたので、そういうものがあるらしいと分かっていたのですが、実際に知ったのは８９年です」

　講談社側の代理人「どのように知ったのですか」

　武田氏「ある藤島部屋の男の子から聞きました」

　講談社側の代理人「それは現役力士ですか」

　武田氏「そうです。『八百長を２万で持ち掛けられた。藤島部屋は八百長をやらないので断ったが、それで逆に力が入り負けてしまった』と話していました」

　講談社側の代理人「金額の話は？」

　武田氏「幕下から十両に上がるときは１００万円くらい。序二段から三段のときは１０万円。幕内になるとタニマチがつくので十分な金が出るようになります。今も通り相場です。幕内の取り組みではこの間で数十万円から１００万円くらい、横綱昇進時や優勝がかかると１０００万円にもなる」

　講談社側の代理人「誰から聞いたのですか」

　武田氏「部屋関係者から聞きました」

　講談社側の代理人「八百長に関して他の人から聞いたことは」

　武田氏「板井さんから聞いている」

　講談社側の代理人「いつごろですか」

　武田氏「２０００年ごろ、外国人特派員協会で会見する直前です」

　講談社側の代理人「板井さん以外からは誰から？」

　武田氏「相撲協会関係者。藤田憲子さんからも八百長の経緯を聴きました」

　講談社側の代理人「先ほどから出てくる『おかみさん』というのは藤田さんということですか」