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【大相撲八百長訴訟(2)】元小結「北の湖、星売る方が多かった」 八百長試合は「作戦なし」 (5/5ページ)
相撲協会側の代理人「曙の取り組みのどこが八百長かが、過去のデータからどう分かるんですか」
板井氏「僕が見たというだけでなく、協会関係者らからも当時、情報が入ってきていた。曙の相撲を見ていれば過去のデータからすべて八百長かどうか分かった」
相撲協会側の代理人「過去のデータとはそういう(自分で観戦した)ことですか」
板井氏「そういうことです」
相撲協会側の代理人「疑わしいということで、琴乃若と出島戦の勝ち力士を外国人特派員協会の会見で言い切ったが?」
板井氏「いや、出島は八百長はやりません。取り組みを1日間違えていた。次の日にそれは訂正している」
《板井氏が現役当時、自身も北の湖との対戦時に八百長をしたとの証言にもとづき、相撲協会側は当時の環境について尋ねた》
相撲協会側の代理人「北の湖と対戦した当時の地位は何でしたか」
板井氏「平幕でした」
相撲協会側の代理人「そのときの八百長の相場は」
板井氏「70〜80万円が相場でした」
相撲協会側の代理人「そのときのあなたの月給は」
板井氏「60万円くらいか。給料袋は見たことない(ので覚えていない)」
《裁判官も、いくつかの“疑問点”を板井氏に質問した》
裁判官「現役当時に北の湖と対戦したとき、八百長したということですが、栃剣の方に持ち掛けたのは取り組みの前日ですか」
板井氏「多分」
裁判官「栃剣に持ち掛けたというのは仲介役として知っていた?」
板井氏「仲が良かったので」
裁判官「仲介にはいつも○○さんが絡んでいたということですが、なぜ敢えて栃剣に頼んだのですか」
板井氏「たまたま支度部屋が一緒だった。○○さんが支度部屋が一緒だったなら頼んでいたと思う。あまり覚えていない」
《すべての質問が終わると板井氏は「はいどうも」とあいさつをし、大きな体をゆすらせて退廷した。この後はジャーナリストの武田頼政氏の尋問だ》
=(3)に続く