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【大相撲八百長訴訟(1)】新たな“爆弾証言”で緊迫の法廷 「問題の一番」ビデオ放映も (2/5ページ)
このニュースのトピックス:大相撲
《ビデオの取り組みが八百長なのかどうか、板井証人らに解説を求めるのは事前に提出した陳述書の範囲を超えている、ということのようだ。準備時間不足を訴える相撲協会側の主張も考慮し、裁判長は『ビデオ自身は本件に関連することなのでかまいません』と上映は許可したものの、取り組みに関する板井、武田両氏への質問は制限するよう求めた》
《上映決定を受け、大型テレビ2台が法廷中央に登場した。1台は裁判長席に、もう1台は傍聴席に向けて設置されている。事務官らがコードをつなぐなど、あわただしく準備を進める》
《再生されたビデオに映ったのは、若かりし頃の故二子山親方と北の湖前理事長。『週刊現代』は、貴ノ花が初優勝した昭和50年春場所の結びの一番と優勝決定戦で、八百長があったと指摘していた。静まりかえった法廷に、観客の大声援と行司の甲高い声が響き渡る》
「貴ノ花! いや、北の湖だ! うわーてー!(上手)」
《まず、結びの一番でもつれこんだ末に、北の湖が勝利した》
「いやー、(あのときに)何を考えていたのか、(今考えても)浮かびませんね」
《場面が切り替わり、突然、洋間でインタビューに答える中年の故二子山親方が登場した。どうやら、これは取り組みから数年後に作られた特番を録画したビデオのようだ。さらに場面が変わり、双方が13勝2敗で挑んだ優勝決定戦の取り組みが流れる》
「大関貴ノ花! 悲願の初優勝!!」
《行司の絶叫を最後に、裁判長が『はい』と制するとビデオが停止された。事務官が大型テレビ2台を、ゴロゴロと両脇に移動する。裁判長は、証人申請していた故二子山親方の元妻、藤田憲子さんが出廷できないことを確認し、板井、武田両氏に宣誓を促すと、証人尋問に移った》
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