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ええ絵あるのに美術館造る金ないねん 大阪市25年越し(2/2ページ)

2008年11月26日7時44分

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写真佐伯祐三「郵便配達夫」1928年=大阪市立近代美術館建設準備室蔵

写真アメデオ・モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」1917年=大阪市立近代美術館建設準備室蔵

地図

 89年以降に39回、市立美術館などで展覧会を開催。一部は東京や京都の美術館などに貸し出したが、普段は市の施設や民間のレンタル倉庫(年間使用料3200万円)で眠っている。04年には、閉鎖された中央区の民間美術館を年間約2900万円で借り、「心斎橋展示室」を設けたが、広さが足りず、大型作品は展示できない。

 ただ、財政状況が厳しい市にとって巨額の建設費捻出(ねんしゅつ)は難しい。市は来年度予算に調査費数百万円を計上して、計画の見直しも含め、再検討に入る方針だが、12月の市議会で議論になるのは必至だ。

 平松市長は「今までのようにすべて税金で賄うというスキーム(枠組み)は無理。どんなスキームがあるのか、いろんな角度から検討したい」と話しており、市単独ではなく民間の協力も必要との認識を示している。(島脇健史)

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