オリエンタルランド、大阪で劇場運営──11年開業、首都圏外で初2008/12/04配信
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは日本郵政グループなどが大阪市中心部で2011年に開業する超高層ビルで劇場を運営する方針を固めた。オリエンタルランドが首都圏以外に事業拠点を設けるのは初めて。TDRの事業は好調だが、少子高齢化が進む中で首都圏一極型の事業戦略を転換して全国の顧客を開拓する。
進出するのは、日本郵政と西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪市北区のJR大阪駅前で開発する高さ180メートルの複合ビル。ビル内に開設する劇場をオリエンタルランドが運営し、ミュージカルやサーカスなどを上演する方向で調整する。ディズニーのキャラクターやブランドを利用するかは今後詰める。 オリエンタルランドは1983年の東京ディズニーランド開業以来、浦安市の拠点拡大に集中してきた。08年度の入場者数は過去最高になる見通しだが、首都圏からの来場者が7割を占める。少子高齢化の影響で長期的には入場者数が頭打ちになる恐れがあるため、昨年公表した中期経営計画で浦安市以外で事業を進める方針を表明していた。 当初は映画館やレストランを併設した屋内型施設を建設・運営する構想もあったが、採算が厳しいため見送り、日本郵政などが開発するビルで劇場を運営することにした。オリエンタルランドは今年10月にTDR内でカナダのサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の常設劇場を開設した実績がある。今後も地方での拠点展開を検討していく。
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