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加藤・元自民幹事長:「自民党、歴史的使命終えた」超党派の協議、必要性強調--講演

 自民党の加藤紘一元幹事長は3日、埼玉県上尾市で講演し、党の現状について「反共と経済成長という結党時の歴史的使命を終えた。ものをまとめる責任能力が評価されてきたが、安倍晋三、福田康夫両首相の政権投げ出しで、統治能力にクエスチョンマークが付いている」と懸念を表明した。

 加藤氏は参院で野党が過半数を握る「ねじれ国会」について「次期衆院選で現有議席の維持は不可能で、衆院の3分の2以上の賛成で再可決するメカニズムは働かない」と指摘。「話し合いのプロセスを大きく持たないと、日本政治は暗礁に乗り上げる」と述べ、超党派による協議が必要との認識を示した。【田所柳子】

毎日新聞 2008年12月4日 東京朝刊

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