宮内庁は3日、天皇陛下に胸部のご変調などの症状が見られることから、3日と4日のご公務などの日程をすべて取りやめると発表した。これに伴い、皇后さまも両日の日程をすべてお取りやめになる。
宮内庁によると、陛下は2週間ほど前に胸部のご変調を訴えられ、検査や専門医による診察の結果、不整脈によるものと考えられ、経過観察されていた。2日夜からは血圧上昇を伴うようになり、今後の検査とご休養のため3、4日の日程をすべて取りやめることにした。
陛下は2日午前、皇后さまとともに東京都障害者総合スポーツセンター(北区)を訪問、障害者がスポーツに取り組む様子などを視察されていた。出迎えた障害者らに笑顔で手を振られるなど、お元気そうな様子だった。また、同日夜には皇后さまとご一緒にサントリーホール(東京都港区)でコンサートを鑑賞、皇居に戻られたのは午後10時前だった。
3日午前は外務省幹部によるご進講や、法相と検事総長、高検検事長らとの懇談と昼食会を予定。午後は厚労相表彰の身体障害者自立更生者などの拝謁、ダニエル・イノウエ米上院議員夫妻をお招きになってのお茶などを予定されていた。
4日にはポーランド大統領夫妻とのご会見や昼食会などが予定されていたが、すべてお取りやめとなる。
陛下は今月23日のお誕生日で75歳を迎えられる。平成14年12月には宮内庁が陛下の前立腺にがん細胞が確認されたと発表し、翌15年1月に東大病院で前立腺の全摘出手術を受けられた。
16年には前立腺の異常を示す数値が上昇を続けたため、同年7月からホルモン注射をする治療を始められた。
その後、ホルモン療法の副作用で骨密度が低下、宮内庁は今年2月、「放置すれば骨粗鬆(こつそしょう)症になるのが確実」と発表、最近は運動療法などに取り組まれている。
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