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パーラが世界戦の前日計量で失格!王座はく奪=ボクシング
両選手53.5kgでタイトルマッチを実施

2007年03月18日

世界戦前日計量で失格となり、王座をはく奪となったパーラ
世界戦前日計量で失格となり、王座をはく奪となったパーラ【 スポーツナビ 】


 WBA(世界ボクシング協会)フライ級タイトルマッチを翌日に控えた18日、都内で前日計量が行われた。王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)は1回目の計量で体重をオーバーして再計量に臨んだが、2回目もリミットを2.1kgオーバーして失格となってしまった。パーラの世界王座は、はく奪。挑戦者の坂田健史(同級3位/協栄)は、フライ級の上限の50.8kgでパスしたが、計量後の協議の結果、タイトルマッチは両選手とも53.5kgで行うという異例の措置が取られた。


パーラ、再計量も2.1kgオーバーで失格

最終的に2.1kgオーバーとなった 最終的に2.1kgオーバーとなった【 スポーツナビ 】
 プロモーターの協栄ジム金平桂一郎会長が、かねて危惧(きぐ)していたことが現実のこととなってしまった。この日、午後3時から後楽園ホール展示会場で計量が行われ、挑戦者の坂田は、フライ級の上限ぎりぎりの50.8kgでパスした。ところが、パーラは53.5kgとリミットを2.7kgも超過。あまりの体重オーバーに会場中がどよめきに包まれた。パーラはジムに行き、ウェットスーツを着て走り込んで汗を流し、2時間後の再計量に臨んだ。しかし、それでもパーラの体重は52.9kgだった。1回目の計量から600gしか落ちていない。この時点でパーラは規定により失格となり、戦わずして世界王座はく奪という残念な事態になってしまった。トレーナーやマネージャーらと会話を交わしたパーラは肩を落として足早に会場を後にした。


怒りの坂田、「それでも自分を信じてやるだけだ!」

坂田(左)と金平会長は怒りの表情 坂田(左)と金平会長は怒りの表情【 スポーツナビ 】
 坂田は報道陣の取材に応じ、怒りを爆発させた。4度目の世界挑戦にボクサー人生のすべてを懸けて苦しい減量に耐えてきただけに「自分は体調も体重もしっかり管理してここまできたのに。正直、腹が立ちます。ふざけるな!」と怒りを隠せなかった。現時点で王座は空位となる。それでも坂田が試合でパーラに勝てば正規王者になれる。パーラが勝った場合は王座は空位となるが、現暫定王者のロベルト・バスケス(パナマ)が正規王者に繰り上がる公算が大きい。坂田はこうなることをある程度予期していたのか「自分はやってきたことを信じてやるだけです。相手は関係ない」と、悲願の世界王座獲得へ執念を見せた。金平会長は、計量直前に行われたパーラの検診結果を見て、体温も脈拍も血圧も正常値だったことを指摘し、「減量に苦しみながら努力した形跡や誠意がまったく見られない。悪質だし確信犯的だと取られても仕方がないでしょう。遺憾(いかん)に思っています」と怒りをあらわにした。今回の問題は、単に1つの世界戦だけでなく、厳正な階級制度にのっとって行われているボクシング界全体の信用を失墜させかねないほど大きいといえる。金平会長も今後、改善を求めてWBAなど関係機関に強く進言していく考えを示した。


苦肉の妥協案、両者53.5kgで試合実施

坂田も53.5kgに上げて試合に臨むことになった 坂田も53.5kgに上げて試合に臨むことになった【 スポーツナビ 】
 会場を出たパーラ陣営は報道陣を避けるようにして無言で歩を早めた。向かった先は後楽園ホールから100mほど離れた所にあるJBC(日本ボクシング協会)事務局だった。ここで金平会長とWBAスーパーバイザー、JBC、パーラ陣営の4者間で約30分間の話し合いが持たれた。この中でパーラ陣営は「とても申し訳ないことをしました」と坂田陣営に謝罪。金平会長はやむなく両選手とも53.5kgで試合をする譲歩案を提案した。試合を中止した場合の損害や選手の健康管理などを考慮した上での苦渋の選択だった。これがWBAに認められ、タイトルマッチは両選手ともフライ級より2階級上のバンタム級に相当する53.5kgの体重で実施されることになった。試合当日の午後5時にはJBCでまた計量を行うという異例の措置も取られた。また、罰則としてパーラのファイトマネーは35%カットされることも決まった。
 急きょ会見を行ったJBC本部の安河内剛事務局長は「日本で過去に行われた世界戦で本来のリミットより2.7kgも重い契約体重で行われた記憶はありません。異例の事態で協会としても残念に思います」と述べた。
 軽量級において2.7kgの変動はとても大きい。53.5kgで行われるタイトルマッチで、これまでフライ級で調整を続けてきた坂田にどのような影響が出るのか、陣営やファンも心配せざるを得ない異例の世界戦になってしまった。


■第339回 ガッツファイティング WBA世界フライ級タイトルマッチ

3月19日 後楽園ホール 開場17:30 第1試合開始18:00

<第7試合 WBA世界フライ級タイトルマッチ12R>
[前王者]ロレンソ・パーラ(べネズエラ)
[挑戦者]坂田健史(WBA世界フライ級3位/協栄)

<第6試合 スーパーバンタム級8R>
池田光正(花形)
瀬藤幹人(協栄)

<第5試合 フェザー級6R>
龍見三太郎(F.I)
加治木了太(協栄)

<第4試合 スーパーウェルター級6R>
大迫 亮(熊谷コサカ)
チャイチャナ・ウィンディージム(タイ)

<第3試合 スーパーライト級6R>
末永達也(輪島スポーツ)
田中慎GO(ナカハマ)

<第2試合 65.0kg契約4R>
東方雄作(JBスポーツ)
中村美飛虎(ワタナベ)

<第1試合 スーパーフェザー級4R>
池ノ内亘(F.I)
酒井博敬(東拳)

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