NIKKEI NET

20080902AT3S01037010920081F.jpg

記者会見で辞任を表明する福田首相=1日夜、首相官邸

福田首相、辞任を表明 「ねじれ」で政策停滞

 福田康夫首相は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、退陣する考えを表明した。8月の内閣改造後も求心力は回復せず、政権運営の継続は難しいと判断した。首相は自民党総裁選の実施を指示。今月中旬に新総裁が決まり次第、正式に内閣総辞職する。首相が二代続けて1年足らずで辞任する事態となり、野党は「無責任きわまりない」などと批判。与党内では新首相が今秋に衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方が強まっている。

 首相は記者会見で辞任理由について「国民生活を考えた場合、態勢を整えた上で国会に臨むべきだと考えた。新しい布陣で政策実現を図っていかなければいけない」と強調した。

 参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」を念頭に「私が首相を続けて国会が順調にいけばいいが、私の場合には内閣支持率の問題もある」などと言及。辞任を決めた経緯に関しては8月29日の総合経済対策の取りまとめを踏まえ、「先週末に最終的に決断した」と明かした。 (01:05)

9月1日の主要ニュース

1週間以上前の記事は「記事検索」で(最大3カ月まで)

検索

検索