December 01, 2008

デスマッチの帝王

昨日はルームメイトの誕生日だった。
一日中働いていたので24時間営業のスーパーマーケットで
プレゼントを買おうとした。

彼女は先週車を買い換えたばかりなので、
カー用品かなと思ったが、見に行ったところ
特にこれと思えるものがなかった。

いい知恵が浮かばないときの奥の手は
GODIVAのチョコレート。
たいていの女性はこれが好き。
結局これにしたのだが、あげてみてビックリ。

「私がチョコレート食べないの知らなかった?」

ナニ????? 知らなかったよ。
ウチの娘がチョコレート嫌いだけど
チョコレート嫌いはもの凄く珍しいことだと思ってたよ。

やれやれ、明日、月曜日は休みなので仕切り直すか。

さて、ポーゴの話の続き。

パイルドライバーでクビを痛めて休み、
日数が重なったら、今度は出たくても
干されてしまったポーゴ。

金がないくせにビッグボトルのワインとか買って飲んでた。
で、私が金を貸すのを断ると、八千代ちゃんに国際電話。
これはサンアントニオのフレデリックスバーグ・ロードにある
ウォーレン・インというアパートでの話。

「八千代ちゃん。あのさ、お金送ってよ。僕お金がないんだよ」
「ボブ・スウィータンのパイルドライバー食らってクビがヤマいっちゃった」
「え?それはないよ。僕だって八千代ちゃんにいつもお金あげてたじゃない」
「そんなこと言わないでよ」
その頃になると、涙をボロボロ流し始めた。
喋り口調から泣きかたまで、子供とかわらない。
「ジミー鈴木さんも貸してくれたんだけど、もうどうにもならないんだ」
「え?そんなこと言ったって、首も痛いしさ、試合に出してくれないんだよ」
「そんなこと言わないでよ。僕八千代ちゃんのために一生懸命働いたじゃない」
うおおおおおおお。八千代ちゃん…うぉおおおおおと大声で泣き出した。
「八千代ちゃん酷いよ」
「僕だってさ、八千代ちゃんが日本に帰る時、お金あげたじゃない」
「頼むよ八千代ちゃん、お金送ってよ」
どうにもらちがあかないらしい。
そんな押し問答を10分ぐらい続けていた。

デスマッチの帝王なんてよくも名乗ったもんだ。
ミスター・ポーゴは私の知る限り、もっとも女々しいチキンシットだ。

「分かったよ八千代ちゃん。僕また電話するよ」

で、こちらに言った。
「鈴木さん。いや鈴木様。そういうことなんですよ。鈴木様。
鈴木大臣。お願いですお金を貸して下さい」

「そんなこと言ったって関川さん、俺このところ毎日メシおごってる
じゃないですか。メシをおごるぐらいなら毎日でもいいけど
返せる見込みがないものに、貸す金はないですよ」

「そんなこと言わないでお願いしますよ。この通り。鈴木先生」
ついには土下座までしちゃった。
(続く)


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jimmysuzukiusa at 00:49 │Comments(1)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント

1. Posted by 初老ニート達俊    December 01, 2008 00:58
5 大変濃い内容でビックリしました。まさに裏話しです。続編を楽しみにしてます。

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