侍メジャーリーガー特集

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  • 番外編(WBC)

歴史年表:2001〜2004

 日本人メジャーリーガーが毎年のように誕生し、プレーヤーの数が続々増えていった2000年以降、メジャーリーグは日本のファンにとって身近なスポーツになった。そんな中で天才打者イチローがメジャー史に名前を残す歴史的な快挙を成し遂げ、日米両国のファンから注目を集めた。

イチロー

新人王だけでなく、日本人初のMVPにも選出されたイチロー。(写真提供:AP Images)

新庄

ボンズとともにワールドシリーズの舞台に立った新庄。(写真提供:AP Images)

松井秀

「ゴジラ」の愛称でニューヨークのファンの心をつかんだ松井秀。(写真提供:AP Images)

松井稼

逆に松井稼は故障と守備の乱れに苦しみ、地元でブーイングの洗礼。(写真提供:AP Images)(写真提供:AP Images)

▼2001年
イチローがポスティング制度を経てマリナーズ入り。走攻守にわたる活躍を見せ、オールスターに最多得票で初選出されると、その勢いは衰えることなく、242安打で最多安打を記録する。新人王、MVPといずれも受賞し日本の打者がメジャーでも通用することを証明した。また佐々木主浩投手が45セーブをマークし、チームの地区優勝に大きく貢献している。

野茂英雄(レッドソックス)がシーズン初登板となるオリオールズ戦で2度目のノーヒットノーランを達成。両リーグでノーヒッターを成し遂げたのは史上4人目の快挙だった。この年220三振を奪って奪三振王のタイトルを獲得した。

メッツにFAで移籍した新庄剛志は持ち前の守備でアピールしたほか、打者としても4番に起用され話題を呼んだ。
▼2002年
ジャイアンツに移籍した新庄は、ワールドシリーズに日本人として初出場。シリーズ初安打も記録したものの、惜しくもチームはワールドシリーズ制覇とならなかった。イチローは、2年連続でオールスターにファン投票で選出されるなど、208安打を記録。2年目のジンクスを感じさせなかった。

野茂が移籍したドジャースに、ポスティング制度で石井一久も加入。序盤から活躍したが8月に顔面に打球を受けるアクシデントに遭い14勝どまりだった。ドジャース復帰の野茂は16勝、大家友和(エクスポズ:現ナショナルズ)も13勝を挙げるなど日本人投手たちが結果を出した。

そのほか、田口壮(カージナルス)、小宮山悟(メッツ)、野村貴仁(ブルワーズ)がこの年メジャーの舞台に立っている。
▼2003年
湾岸戦争の影響もあり、マリナーズ対アスレチックスの日本開幕戦が中止に。凱旋帰国はならならなかったイチローだが、3年連続200安打を達成した。また、故障で苦しんだ佐々木の代役として長谷川滋利がクローザーを務めるなど、マリナーズのリリーフ陣を支えた。

ヤンキース入りした松井秀喜は、4月の地元開幕戦で満塁ホームランを放ち、ニューヨークのファンに強烈な印象を与えた。オールスターにはファン投票で初選出、ワールドシリーズでも4番に入って日本人初アーチを放つなど「ゴジラ旋風」を巻き起こした。

野茂は開幕投手を務めて完封勝利を挙げると、4月のジャイアンツ戦でメジャー通算100勝を達成。9月には日米通算3000奪三振を記録するなど2年連続で16勝を挙げ、ドジャースのエースとして活躍した。
▼2004年
3年連続で200安打を達成していたイチローは、5月に50安打を記録するなど安打を量産。8月に早々と200安打の大台をクリアした。そしてジョージ・シスラーの持っていた年間安打記録を84年ぶりに更新する262安打を記録。打率3割7分2厘で首位打者も獲得し、イチローにとって忘れられないシーズンとなった。

ヤンキースの松井が凱旋帰国となるデビルレイズ(現レイズ)との日本開幕第2戦でホームランを放った。松井はこの年、日本人最多の31本塁打を放つも、ワールドシリーズ進出はならなかった。オールスターには「32番目の男」投票で2年連続出場を果たした。

メッツに移籍した松井稼頭央が、ブレーブスとの開幕戦でメジャー初打席初球ホームランという鮮烈デビュー。しかし遊撃手として期待されたものの、故障続きで満足のいくパフォーマンスが披露できず、終盤に二塁へコンバートの憂き目に。また、大塚晶則(パドレス)、高津臣吾(ホワイトソックス)が4月にメジャー初登板、日本プロ野球の経験がない多田野数人(インディアンス)もメジャー昇格を果たし、続々日本人メジャーリーガーが誕生している。
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