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大阪のライトアップ、国府市の足並みそろわず 3重行政の弊害 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:橋下府政
大阪市の中心部、中之島の淀屋橋と大江橋をライトアップするため、国土交通省大阪国道事務所が3月に照明機器を設置しながら、点灯を見合わせていることが2日、わかった。大阪府が計画している別のライトラップ事業に合わせるための国側の“配慮”で、点灯時期すら決まっていない。また、周辺では20年前から市が天神橋のライトアップを実施しているにもかかわらず、橋下徹知事が、来夏の「水都大阪2009」事業で、同じ天神橋などのライトアップを打ち出しており、大阪の夜の景観をめぐって国と府、市の「3重行政」で、足並みが乱れている。
淀屋橋と大江橋のライトアップは、昨年の御堂筋開通70周年を機に計画された。ネットでのアンケートで、川の護岸からの光の照射と歩道の照明を組み合わせる方式を採用。今年3月までに約1億円をかけて護岸に照明機器を取り付けたが、一度も点灯しないまま。
府によると現在、中之島と御堂筋では「水の回廊ライトアップ事業」として大江橋近くの堂島川護岸でイルミネーション、御堂筋ではイチョウ並木にもイルミネーションを計画している。同国道事務所は「府から水の回廊ライトアップに協力してほしいと要請があり、それに合わせるため、タイミングを検討している。いつ点灯するかは未定」と説明する。