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韓国美術界に衝撃! 若きシンデレラは偽物だった?(上)

東国大学シン・ジョンア助教授に学歴と論文の偽造疑惑

 2008年光州ビエンナーレの共同監督に選任された東国大学のシン・ジョンア助教授(35)が学歴と論文を偽造していたとの決定的な証言が出たことにより、美術界には大きな波紋が広がっている。東国大学学事支援本部のイ・サンイル本部長は11日の会見で「シン教授のエール大学美術史学博士学位についての疑惑が広まり、本学のオ・ヨムギョ総長名義でエール大学に対し確認の公文を送付したところ、シン教授の博士学位は虚偽であり、エール大学の学生として登録した記録もないとの回答を得た」と明らかにした。

 エール大学対外協力課のラインスティック氏も10日、電話と電子メールによる問い合わせに対し、「エール大学のどの学科にもシン・ジョンアという名の学生の登録や博士学位を授与したという記録はない」と回答した。さらに聯合ニュースは11日、「シン教授が卒業したという米国カンザス大学とカンザス州立大学によると、どちらの大学にも学士、修士、博士学位を取得して卒業した学生の中にシン氏と同じ名を持つ人物は存在しなかった」と報じた。

 シン教授は錦湖美術館の主席キュレーター(1997‐2001)を経て、現在はソンゴク美術館の学芸室長として在任中で、世界の一流アーティストの展示を企画するなど注目を集めてきた。2006年には国立現代美術館美術銀行推薦委員を務め、光州ビエンナーレでは史上最年少の監督に選ばれ大きな話題となった。

 この問題について光州ビエンナーレ側は「12日午前中に記者会見を開き、シン教授についての立場を明らかにする。18日ごろに理事会を開き、現在共同監督である米国人のエンウィザー氏に単独で監督を引き受けてもらうか、新しい韓国人監督を選任するかを決める」とし、事実上シン教授の芸術監督選任を撤回することを示唆した。

李圭鉉(イ・ギュヒョン)記者

朴蘭姫(パク・ランヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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