大追跡

川越市長 父子の公私混同騒動

日刊ゲンダイ - 2008/9/9 10:00

 新しい動きが出てきた――。
 開会中の市議会そっちのけで県会議員の長男の初質問を傍聴し、“親バカ”ぶりが話題になった舟橋功一川越市長(76)。その長男の一浩氏(36)に政治資金規正法違反の疑いがあるとして、川越市民有志が4日、さいたま地検に告発状を提出した。
 訴えたのは、加藤恵子・早大社会システム工学研究所客員研究員ら11人。告発状によると、一浩県議は4月17〜19日、地元の小江戸観光協会の会長ら計3人で韓国を訪問。その際の渡航費などの合計28万5000円余が問題で、「同行した会長個人か、会長が経営する建設会社が旅行会社に支払っている」などとしている。これが政治家個人への献金などを禁じた政治資金規正法に違反するというわけだ。
 この韓国訪問では、日刊ゲンダイ本紙の既報通り、一浩県議が「韓国地方自治団体国際化財団」(ソウル市)に持参した功一市長の「親書」も問題になった。「ぜひとも当市を訪問して」などと書いてあったのに、川越市議会どころか、市担当課さえも存在を知らなかったからだ。
 告発状を提出した加藤氏は「県議の経費を公共事業参加業者が負担するのはおかしい」と話す。一浩氏は事務所が「連絡します」と言ったきり、ナシのつぶてだった。
“愛息”のピンチにオヤジはどう動く!? 

(日刊ゲンダイ2008年9月6日掲載)