ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン青森> 記事

脱税1億円、パチンコ店の経営者親子を逮捕

2008年11月28日

写真

パチンコ「マルダイ」に入る青森地検の係官ら=27日午前8時4分、弘前市石渡4丁目、石川撮影

 県内のパチンコ業者に巨額脱税の疑いが出てきた。青森地検は27日、弘前市石渡4丁目のパチンコ店「マルダイ」を実質経営する松田学容疑者(73)と、息子の大悟容疑者(38)を所得税法違反の疑いで逮捕し、発表した。地検は法人税法違反でも立件する方向で捜査を進めるとみられる。一方、総額約13億円に上る所得隠しを国税当局の任意調査で把握されていた疑いも浮上している。(青池学、米沢信義、石川瀬里、鈴木友里子)

 関係者によると、松田容疑者らは04〜06年、所得約3億円を隠し、所得税約1億円を免れた疑いがもたれている。

 松田容疑者と関連法人2社は昨年、仙台国税局の任意の税務調査を受けた。

 その際、金庫から簿外の現金が発見されるとともに、自宅などから所得隠しに関する記録もみつかったという。

 所得隠しの額が07年度までの数年間に約13億円と巨額だったことから同国税局が強制調査(査察)に切り替え、調べていた。

 青森地検は両容疑者の逮捕に先立ち、27日朝から仙台国税局とともに関係先の家宅捜索に入った。土地と建物が大悟容疑者名義となっている弘前市のパチンコ店「マルダイ」には午前8時、捜査車両6台が到着した。

 係官ら約20人が、押収資料を入れる段ボール箱を脇に抱え店内に入っていった。また、マルダイの駐車場に止まっていた関係者の車の中を、白い手袋をはめた係官が調べていた。

 また、ほぼ同じ時間帯に、弘前市内の関係者宅にも捜査員が入ったほか、五所川原市一ツ谷の関係者宅でも、午前8時半ごろから捜索が行われた。

PR情報
朝日新聞購読のご案内

ここから広告です

広告終わり

マイタウン地域情報

ここから広告です

広告終わり