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露天商取り締まり係が老女に暴行 /ソウル

 ソウル鍾路警察署は19日、今月17日に清渓広場で行われたろうそくデモの際、キムパプ(韓国風海苔巻き)を売っていた高齢の女性を殴打したとして、ソウル市の露天商取り締まり係員のパク某容疑者(23)を逮捕し、取り調べを行っている、と発表した。

 パク容疑者はこの日、清渓広場で露天商の取り締まりをしていたところ、キムパプ売りの女性と口論になり、女性に対し殴る蹴るの暴行を加えたとされている。

 パク容疑者が女性を殴打する場面は、あるインターネットユーザーがビデオカメラで撮影し、ネット上に掲載したことで、多くの人々の知るところとなった。ビデオを見たネットユーザーたちは、警察庁のウェブサイトに「この男を探し出してとっとと逮捕しろ」と猛烈に非難する書き込みをした。ビデオ画像では、背中に「街路整備」と書かれたチョッキを着たパク容疑者が、70代とみられる女性がキムパプを入れていたたらいを蹴飛ばしてひっくり返し、女性を殴打する場面が鮮明に映っていた。

 警察に出頭したパク容疑者は容疑を認め、「お年寄りを殴ったことは間違いだった。おばあさんに許してもらいたい。おばあさんに“お前の父ちゃん、母ちゃんがそういう仕事(取り締まり係員)をしていろと言ったのか。一生取り締まり係をやっていろ”と言われ、カッとなって手を出してしまった」と供述した。

 パク容疑者は首都圏のある大学を休学し、先月24日からソウル市の委託会社の社員として、清渓川一帯での物品の販売を取り締まる仕事をしていたという。

 ソウル市は、パク容疑者による暴行事件について知った後、街路環境改善推進団長の名で「市民に対する謝罪文」を発表し、「加害者の告発と解雇、委託会社との契約の解除などの措置を講じ、こうしたことが2度と起こらないよう指導・監督していく」と述べた。

キム・ジンミョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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