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「トルコは韓国と兄弟国家」

 サッカー・ワールドカップのトルコ代表団が宿泊しているソウル・奨忠(チャンチュン)洞のタワーホテルに今月10日午後、武器導入を総括する国防部の崔東鎭(チェ・トンジン)獲得室長など、国防部の高位当局者と三星(サムスン)テクワンの李重求(イ・ジュング)社長など、防衛産業の役員たちが突然姿を現した。

 役員たちはトルコの選手団を訪問し、「トルコは韓国戦争の時、共に血を流した血盟国であり、韓国の兄弟のような国」とし、ワールドカップで勝利するよう激励した。合同参謀本部の李南信(イ・ナムジン)議長と在郷軍人会の会員たちも9日、トルコ-コスタリカ戦が開催される仁川(インチョン)文鶴(ムンハク)競技場でトルコ代表を応援した。

 このように軍の高位関係者が直接トルコ代表を激励したり応援するのは、トルコが韓国戦争の時、約1万5000人の兵力を派兵するという大規模な参戦国であった上に、今後10年間あまりに渡って10億ドル規模の韓国産K-9自走砲 (self-propelled artillery、三星テクワン作製)を輸入する予定だからだ。10億ドルという金額は、防衛産業の輸出史上(単一品目)最大の規模だ。

 しかしこれより更に重大な理由は、今月3日に行われたブラジル-トルコ戦で、韓国人の主審が下ろした判定に対する不満がトルコ人の間で膨らんでおり、このことがこれまで積み重ねてきた両国間の友好関係に深刻な打撃を与えるのではないかという懸念のためだとされている。当時、韓国の主審は「大した問題はなかった」と主張しているが、トルコの選手を2人も退場させ、逆転負けさせたという不満がトルコ人の間で広がっている。

 国防部の関係者は「トルコ-ブラジル戦以降、トルコ駐在の韓国大使館爆破説まで飛び回る程、トルコ人の反韓感情がかなり膨れ上がっており、これまで作り上げてきた“金の塔”が崩れるのではないかと心配している」と話した。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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