坂田5回TKO勝ち 世界へゴーサイン

2006年09月18日23時03分
坂田5回TKO勝ち 世界へゴーサイン

 世界に執念を燃やす坂田健史(WBAフライ級3位=協栄)が18日夜、後楽園ホールで韓国Sフライ級1位の孫京辰に5回2分13秒TKO勝ち。内容も伴った完勝に、金平桂一郎会長は具体的な世界戦交渉に入ることを明言した。

 ベタ足ファイター孫を、坂田が持ち味のアップテンポなボクシングで仕留めた。初回から手数豊富に攻め、的確さも申し分なし。ジャブのダブル、左フック、左右アッパー……と何度も孫をくの字にさせる。5回、左アッパーで孫がロープへと後退したところで青コーナーからタオルが投入されて試合は終わった。
 これで昨年9月のパーラ挑戦以来、再起5連勝。内容とともに“世界戦へのアピール”を求め続けてきた金平会長も「よかった。この調子で12ラウンド戦えるなら」とゴーサインを出した。これから交渉に入り、できれば年内の実現を目ざすという。クラスはフライ、S・フライ両級でチャンスをうかがう。“3度目の正直”へ向け坂田も「“嬉しい”と“これから”という両方の気分。もっともっと技術を高めないと」と燃えていた。坂田は29勝14KO3敗1分。