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佐藤大逆転KOで新王者に
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第7R、佐藤の強烈な右ストレートがヨーダムロンの顔面をとらえる=さいたまスーパーアリーナ 【デイリースポーツ】
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佐藤、大逆転で世界王座奪取!前半劣勢だった挑戦者の佐藤修(25)=協栄=が王者ヨーダムロン・シンワンチャー(21)=タイ=を8回1分58秒、劇的KOで撃破。2月にWBC世界S・バンタム級王者ウィリー・ホーリン(米国)と引き分けて以来2度目の世界挑戦で悲願のWBA世界S・バンタム級のタイトル奪取に成功した。
魂を込めて打った佐藤の左ボディーフックが1発、2発と王者の脇腹をえぐる。ヨーダムロンはたまらず電池が切れたロボットのようにリングに崩れ落ちた。会場が息をのんで見守る中でテンカウント。奇跡の大逆転勝利に、新チャンピオンは両手を天高く突き上げ、声にならない歓喜の雄叫びを上げた。
序盤は劣勢を強いられたが、4回に危険を承知で賭けに出た。「相手は嫌がっている。前へ出ろ」。セコンドのアドバイスを信じて後退を拒んだ。そして7回、起死回生のパンチが決まる。打ち下ろしの右フック、そして左右のラッシュで2度のダウンを奪い、8回の大逆転KOにつなげた。
高校のボクシング部の恩師・北浦俊尚教諭は「才能的に佐藤より上の選手はたくさんいた」という。2年の時には絵のセンスを買われ、担任に美大への進学を勧められたこともある。だが、ボクシングへの情熱に支えられ、地味で苦しい練習を積み重ねてきた。調印式では「勇気を持って戦う」と宣言した。その言葉通りのナイスファイトだった。
初防衛戦は同級1位のサリム・メジュコウヌ(フランス)との指名戦が有力だが「ベルト?何よりも重い。これからも勇気を持って戦う。みんなに勇気を与えられる王者になりたい」。小さな体への劣等感から「ハルク(大きな男)」というあだ名を自らに付けた男が、偉大な王者への第一歩を踏み出した。(菅家大輔)
【デイリースポーツ】
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