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11/26 さようなら、愛情深いナースたち!?―親しみをこめて言う呼称が禁止に

看護士や助産婦の水準規制を行う英団体「Nursing and Midwifery Council 」が、新しい規約を含むガイドブック「Guidance for the Care of Older People」を発表。これが正式に承認された暁には、看護士たちが患者に親しみをこめて言う「love」や「dearie」などの言葉は不適切とみなされ、今後は規制されることになるという。

ガイドブックには、看護士が高齢の患者に対して“礼儀正しく丁寧に”接し、患者の自尊心を傷つけるような言葉は使わない、ということが定められ、患者を見下すような態度を取らず、患者の名前を覚えて話をもっと聞くよう指示されている。
さらに「このガイドブックは、高齢患者を尊重し、無力感や劣等感を与えず、健康増進と精神発展の機会を促進するよう看護士を奨励するものである」という著者の言葉が記載されている。

それに対し、チャリティー団体「Patients’ Association」のキャサリン・マーフィー広報担当は「21世紀になってまで、看護士にコミュニケーションの仕方をわざわざ再教育しなければいけないことに驚いている」として、 “常識”の範囲のことが今さら取り沙汰されていることに当惑しているという。

しかし、「Nursing and Midwifery Council 」は、新しい規約は看護士を助けるアイデアのひとつであるとし、「看護士がより根本的なケアを提供し、高齢者が正しいケアを受けられるようにするためのものだ」と説明している。

高齢者を支援するチャリティー団体「Help The Aged」の広報担当は「言葉は、その使い方によって高齢者の人間性を無視することにもなるため重要だ。看護士が患者を「love」と呼ぶのは、たいてい患者の名前を覚えていないからだ」と話す。

また、看護士の組合もこのガイドブックを支持。組合の広報担当は「名前で患者を呼ばないのは、相手を見下しているような印象を与える。たとえ今風に改めて「mate」と読んだとしても、それは個人として認識していることにはならない」と話している。


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