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船橋真二郎

坂田健史が復帰4戦目を5ラウンドTKO勝ち
一方的な展開で3度目の世界戦をアピール

2006年07月18日

坂田健史(右)は韓国2位の実力者を相手に、一方的な展開でTKO勝利を収めた
坂田健史(右)は韓国2位の実力者を相手に、一方的な展開でTKO勝利を収めた【 山口裕朗 】


 WBA世界フライ級3位、WBC同級9位の坂田健史(協栄)の復帰4戦目(51.5kg契約10回戦)が17日、東京・後楽園ホールで行われた。坂田は序盤から積極的に前に出て、リズミカルなコンビネーションブローで韓国フライ級2位のベー・キソックを圧倒。5ラウンド1分38秒TKO勝ちを収めた。「もちろん、目標は世界チャンピオンただひとつ。いつ決まってもいいように準備をして、必ず世界チャンピオンになります」とリング上から、ファンに力強く宣言した。


格の差を見せつけた坂田

坂田が5RTKO勝ちで世界へアピール 坂田が5RTKO勝ちで世界へアピール【 山口裕朗 】
 復帰第3戦となった5月15日の吉田健司(笹崎)戦。日本フライ級5位の吉田の変則的かつアグレッシブなボクシングに手を焼き、結果としても偶然のバッティングによる6回負傷判定(2−1)勝ちと、消化不良の形で終えている坂田。この5月に19歳なったばかりの韓国フライ級2位・ベーに格の違いを見せつけ、年内の3度目の世界挑戦実現に向けてアピールしたいところだった。

 足を使って、中間距離で戦おうとするベーは、典型的なコリアンファイターとは異なるボクサーファイター型。ここまで9戦5勝(3KO)3敗1分とまだ経験の浅い、若き韓国2位に対し、坂田は開始から積極的に前に出る。早々に主導権を掌握した坂田の繰り出すブローは、3ラウンドに入るとさらに回転を増し、リズミカルにベーを追い回していく。この回、終了間際にはワンツーでベーの顔を跳ね上げ、連打で追い打ち、ダメージを追加。4ラウンドになると展開はより一方的になる。鼻血を流しながら、必死の抵抗を見せるベーのパンチをブロッキングとダッキングでかわしながら、お構いなしに坂田は前進を続け、間断のないコンビネーションで、着実にベーを追い詰めていった。迎えた5ラウンド。坂田の容赦のない連打が襲うと、すでに失速気味のベーはフラフラに。さらに連打を追加され、手を出せなくなったベーを見て、青コーナーからようやくタオルが投げ込まれた。一方的な展開でTKO勝ちを収めた坂田は、これで通算戦績を32戦28勝(13KO)3敗1分に伸ばしている。
 2005年9月、WBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)への2度目の挑戦に惜敗してから坂田はこれで4連勝。3度目の世界挑戦に向け、今回は格の違いを見せつけた格好だ。


3度目の世界戦への道のりは

3度目の世界戦へ向けて決意を新たにした坂田 3度目の世界戦へ向けて決意を新たにした坂田【 山口裕朗 】
 試合後、協栄ジムの金平桂一郎会長は、「内容的には良かった」と評価。だが、「格下の選手を相手にこういう展開で勝つのは当たり前」とも付け加えた。8月2日には、同じ協栄ジムの後輩・亀田興毅のWBA世界ライトフライ級王座決定戦が控えている。亀田について「もちろん刺激にはなるし、僕を忘れてもらっちゃ困る」と言葉に力を込めた坂田。6ラウンドに相手の負傷でストップされた前戦を踏まえ、「今日は、最初から全ラウンド取るつもりで戦った」と3度目の世界挑戦実現に賭ける意気込みを振り返った。金平会長は、「坂田は実績も実力も国内トップ。資格は十分あると思う。後はタイミングだけ」としながらも、坂田と同じく2度の世界挑戦経験を持ち、この6月27日に小松則幸(エディタウンゼント)との国内ライバル対決を制した東洋太平洋フライ級・日本同級王者の内藤大助(宮田)を例に挙げ、「年内には実現したいが、その前に相応の選手を相手にしたアピールが必要かもしれない。初めての挑戦ではなく、3度目なんだから」と次戦での実現には含みを持たせている。金平会長のコメントを受け坂田は、「僕の目標は世界。そこにたどり着くために、必要な場面があるんだったら、やらなくちゃいけない」とキッパリ。神妙な面持ちで、3度目の世界挑戦、悲願の世界タイトル奪取に向け、固い決意をのぞかせた。


セミファイナルは波乱 WBA9位の佐々木敗れる

判定負けを宣告されうなだれる佐々木基樹 判定負けを宣告されうなだれる佐々木基樹【 山口裕朗 】
 昨年11月に当時WBA世界スーパー・ライト級6位にランクされていたダウディ・バハリ(インドネシア)を大差の判定で下し、世界ランク入りした協栄ジムのベテラン・佐々木基樹。しかし、世界ランカーとして迎えた3月の前戦では、ノーランカーの山岡靖昌(広島三栄)に大苦戦。3ラウンドに2度のダウンを奪いながらも詰め切れず、結局、内容的に引き分け(1−0)で終える失態を演じている。さらに上を目指したい佐々木にとっては、この汚名を払拭し存在を再アピールするはずの試合だった。

 だが、この日も佐々木は動きに精彩を欠く。ガードを高く掲げ、左ジャブを突きながら、じわじわと前に出てくる飯田をかわし切れない。それを尻目に、プレスをかける飯田は3ラウンド、右ストレートを佐々木のこめかみに立て続けに2発当ててから、自信を持った様子。ラウンドを追うごとに、疲労の色を濃くしていった佐々木は思うようにならない展開の中、懸命に反撃を試みるも散発に終わってしまう。決定的なシーンこそなかったものの、その後もプレッシャーをかけ続け、策士・佐々木を乱戦に巻き込んだ飯田が、してやったりの金星を挙げることになった。判定は2−1。

 前戦に続く、らしからぬ内容に「佐々木基樹に失望しました」とうなだれた試合後の佐々木。「日本ランカー程度の実力はあるかもしれないけど、そんな相手にこんな試合をしているようでは……。もう終わりです」と声を絞り出し、引退を示唆する発言まで飛び出した。金平会長は、「肋骨を痛めていたらしいけど、世界ランカーとして力の差を見せなければならないし、佐々木基樹の実力を持ってすれば負けるはずのない相手。言い訳はできない」と憮然とした表情だった。


瀬藤は初の日本タイトル挑戦に向け9連勝

瀬藤が6RにTKO勝ち 瀬藤が6RにTKO勝ち【 山口裕朗 】
 第5試合に登場したのは、日本スーパー・バンタム級5位の瀬藤幹人(協栄)。今年の2月、無敗のホープ・下田昭文(帝拳)を激闘の末に判定で下して、日本ランクに返り咲き、5月5日には、佐藤昭(花形)を6ラウンドTKOに退け、ここまで8連勝と波に乗る。初の日本タイトル挑戦に向けて、竹下隆之(角海老宝石)を相手にスーパー・バンタム級10回戦に臨んだ。
 この2人、実は4年前のB級(6回戦)ボクサートーナメント準決勝で当たり、2−1の判定ながら、竹下が勝利しているという因縁がある。現在の瀬藤の立場を考えると、リベンジを果たすだけでなく、力の差を見せつけなければならないところだったが、1ラウンドから、両者のスピード差は明らかで、瀬藤が優位に試合を進めていく。そして、迎えた6ラウンド。スピーディなボクシングで試合をコントロールし続ける瀬藤が、ワンツーからの左フックでダメージを与え、続け様に右ストレートを追加すると竹下が力なくロープ際へと後退。さらに追い打ちをかけようとした瀬藤の身体の圧力に押されるように、竹下が力なくマットに崩れ落ちると、レフェリーが試合をストップしている。通算戦績はこれで26戦19勝(9KO)6敗1分。
 試合後、瀬藤は「まだまだ技術を磨かないと」と語りながら、「タイトルマッチは、早くやりたい。それで防衛を重ねていったら、その先の雲の上も見えてくるだろうから」と日本タイトル初挑戦を熱望。層の厚い国内スーパー・バンタム級で、その存在をアピールし続けたいところだ。

■第334回ガッツファイティング
7月17日(祝・月) 東京・後楽園ホール 17:45開場 18:00試合開始

<メーンイベント 51.5kg契約10回戦>
○坂田健史(協栄)[WBA世界フライ級3位、WBC同級9位]
(5R 1分38秒TKO)
●ベー・キーソック(韓国)[韓国フライ級2位]

<セミファイナル スーパー・ライト級10回戦>
●佐々木基樹(協栄)[WBA世界スーパー・ライト級9位]
(10R 判定2-1 福地96-95 住吉96-97 浅尾95-96)
○飯田幸司(ヨネクラ)

<第5試合 スーパー・バンタム級10回戦>
○瀬藤幹人(協栄)[日本スーパー・バンタム級5位]
(6R 2分53秒TKO)
●竹下隆之(角海老宝石)

<第4試合 スーパー・バンタム級8回戦>
○斉藤憲一(協栄)
(8R 判定3-0 染谷78-76 住吉79-76 山田79-75)
●児島芳生(明石)

<第3試合 フェザー級4回戦>
△城座治隆(協栄)
(4R引き分け 1-1 染谷38-38 山田39-38 浅尾38-39)
△年見口尊司(F・I)

<第2試合 スーパー・フェザー級4回戦>
●有馬啓祐(協栄)
(4R判定 3-0 福地40-37 山田40-37 浅尾40-36)
○橋本英明(東拳)

<第1試合 ライト級4回戦>
●鳥飼祥平(協栄)
(1R 2分44秒KO)
○ジェームス村重(ヨシヒロ)

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