松田残念!! WBCが「ノーコンテスト」に変更

2007年12月18日20時04分

 松田の勝利が15日(日本時間16日)メキシコのカンクンで行われた「WBC世界フェザー級挑戦者決定戦」は、松田直樹が元世界王者ルディ・ロペスに8回TKO勝ちと1度は公式に発表されたが、この結果についてWBCは公式判定を覆し「ノーコンテスト(無効試合)」に改めた。
 試合は5回松田の右ブローでロペスの左目上が切れ、これが8回にさらにひどくなり、ドクターが中止を勧告。ロレンス・コール・レフェリーは、ロペスのカットがパンチによるものだったため、松田のTKO勝ちを宣告。これに対しロペス陣営は「バッティングでひどくなった」と抗議していた。WBCによると、11月のマニラで開催されたWBC総会で「カットの原因がパンチによるものであっても、その後偶然のバッティングによりカットが大きくなった場合には、負傷判定とする」と新ルールに改められた。しかし今回はWBCが本部のあるメキシコの選手をひいきにしているという批判を避けるため、ノーコンテストとし、両選手による再々戦を指示するとのことだ。
 ちなみに、7回までの途中採点では、2-0でわずかにロペスが優勢で、負傷判定ルールが採用されていれば、松田の負けとなったところ。負けなかった松田にはまだツキが落ちていない?