親の国民健康保険料の滞納で「無保険」状態になった子どもに保険証を交付できるよう、民主党は26日、国民健康保険法の改正案を共産、社民、国民新の3党と共同提案することを決めた。18歳未満の子どもに一律に保険証を交付する条文を盛り込む。早ければ今週中にも衆院に提出する考えだ。
滞納の助長や保険料を支払ってきた世帯との不公平感などを懸念する与党側に配慮し、モラルハザードを防ぐために自治体側の徴収責任を明確にする規定も設ける。
無保険状態の中学生以下の子どもは全国に1万8240世帯、3万2903人(厚生労働省調べ)。世帯主が保険料を1年以上滞納した場合、自治体の判断で保険証の返還を求めている。医療機関の窓口で、いったん全額を払うため必要な治療を受けにくくなると指摘されている。