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特集

Gackt独占インタビュー
───世界、日本、そして子供たちをつなぐ「道」───(3)

2008年はGacktにとって何よりハリウッドという舞台に立てたことが大きかった。だが、Gacktは、そこに大きなものをさらに背負っていた…

■「映画に関わる姿勢全てのことを含めて、僕は日本人を表現する責任があった」
−−−2008年印象に残ったことは何ですか?
うーん…
いろんなことが印象に残っているけれど、やっぱりハリウッドという舞台で仕事ができたということは自分にとって大きな基点になったし、しかも世界でやれるってことを実感できた。本当にきつい現場だったけれど、でも、こういう環境にいられる自分をありがたいと思ったね。

映画では僕は侍役なんだけど、侍って何だろうと考えたときに、日本人で髪の毛結っていたら侍、という外見の話ではなく、生き方そのもの。侍という生き方をどこまで表現できるかってことを伝えるのが僕の役目だと思った。更に言うと、日本人とは、ということを表現する責任も感じていた。

それはなにも映画の中だけではなくて、映画に関わる姿勢全てのことを含めてだと思ったんだよね。
 

Gackt

撮影の現場で多くの仲間が「なんでそこまで頑張れるのか」「なんでそこまで本気でやれるのか」とか何度も聞いてきたけれど、「侍だから」としか言えない。精神をも見つめ直させてもらった、貴重な場だった。自分が日本人であることを誇りに持てる、侍の国からやってきましたって自信持って言える、そういうのって素敵だと思うんだよ。

日本人ということを表現する責任は自分の中では全うしたって思ってる。少なくとも関わったスタッフは「日本人はすごいんだぜ」とみんなに言っていると思う。「やるぜ日本人は」とか(笑)

−−−侍を演じる上では、2007年の大河ドラマ「風林火山」で上杉謙信公を演じた影響は大きかったと思うのですが。
影響があったというよりは、むしろ自分の考えがこれで間違いではなかったんだという確認ができた。自分の考えを既に400年も前にしている人がいたんだ、じゃあもう間違いないなと。そう思えた。

−−−運命的な出会いだったんですね。
そうだね。僕は彼の生まれ変わりでも何でもないけれど、少なくとも「謙信公祭」を含めて、僕は彼の姿を借りる、代弁するにふさわしい男だと思っている。今の日本に僕以外に上杉謙信をやれる人がいるかな、と。むしろ僕はそこを聞きたい。

−−−最後に活動10周年を迎える、2009年の抱負をお聞かせください。
どんな1年になるんだろうね。
でも、ファンのみんなが、「本当に10年ついてきてよかった」と思えるものは届けたいって思っているし、「私が選んだアーティストは間違いじゃなかった」って、自信を持ってもらえるように、ファンの気持ちに応えたい。

本当に気がついたらあっという間の10年だったし、あと何年やれるかわからないけれど、自分が決めた中で5年のうちに、僕を応援してくれたファンのみんなに、世界の頂点という景色を見せてあげたい。


Gacktニューシングル 「Jesus」 2008年12月3日リリース


DSCD-00002 \1,200(tax in)
Dears限定盤 DSCD-00001 \1,800(tax in)

 

Gackt
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取材・文/有本和貴(BIGLOBE STARS編集長)
※文中敬称略

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