November 24, 2008

ボストンは寒かとよ

サバイバーシリーズの取材でボストンに来てる。
やったら寒かとよ!!

気温は31度(華氏)とかで大したことないんだが、
風があるから体感温度はもっとずっと低い。

いつもならシュン(山口)とかとつるんで
試合後にチャイナタウンで食事するんだが、
あまりの寒さに試合後、会場のノースバンク・ガーデン
(元はボストンガーデン)で「現地解散」した。

今日の試合、私的にはトリプルH対コズロフがなんとも
味のある雰囲気で好きだったのだが、お客が
「ボーリング」(つまんねえ)とコールをはじめて
しまった。せっかくレスリングをみせてくれようと
してたのに、いまのファンが求めているものが
本来のレスリングとどんどんかけ離れていくのは
とても悲しいことである。

そういえばこのガーデン、1928年に出来たのだが
数々の歴史がある。
会場の一箇所にミュージアムのような一角を発見。
ボストン・ガーデンの最初に設置されていた椅子が
20席ぐらい展示されていた。

仕事仲間と「ここでブルーノが何度も防衛戦をやったんだなぁ」
とかいう話になった。

ゴリラ・モンスーンやモンゴルズ…。

ザ・シークはブルーノとの初対戦で勝利を収めている。
ブルーノを鉄柱に激突させ、そのままリングアウト勝ち。
シンプルなフィニッシュの中に本物のプロレスがあったという。
複雑になればなるほど本物の勝負に見えなくなってしまう。

日本でプロレスの取材をしていたころ「プロレスは進化した」
という言葉をよく聞いた。

レスラーも、マスコミも、そしてファンも、大半の人は
現在のプロレスの方が力道山時代やジャイアント馬場全盛期
の頃のプロレスよりも進化したと思っているだろう。

確かに進化かもしれないが、私が思うには悪い形での進化。
劣化にも相当するように思う。

リングポストに1度激突したら終わるプロレス。
ボディスラムがフィニッシュになるプロレス。
複雑な動きが加われば加わるほど
「あんな技決まるのがおかしい」
ということになるし、勝負ごとに見えなくなってしまう。

その点で、昔のプロレスは今見ても面白い。
ヘッドロックの攻防だけで30分も引っ張るプロレスは
最高にスリリングだ。

ボストンガーデンの一角にあったオリジナル・シートに
腰掛けて、そんなことを考えてしまった。


jimmysuzukiusa at 15:07 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔