開催日:平成15年4月2日(水)
 場所:  神田きくかわ「日比谷店」
ご招待者:東京都蒲焼商組合の皆様。新東調理師会様他関係団体の皆様。

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  4月2日(水)東京の有名蒲焼専門店「神田きくかわ」(葛岡洋右社長)日比谷店におきまして、「ホワイト鰻の試食会」が開催されました。東京都蒲焼商組合の涌井理事長(鰻専門割烹店 大江戸 代表取締役)ほか14名の蒲焼商の皆さんと、新東調理師会の湯浅会長などの関係者27名が参加しての本格的なものとなりました。試食会の手順は、ホワイト鰻及び台湾産の浮き餌物と国内3産地のもの合計5種類を、ブラインドテストにより実施しました。
■ 三文有限公司の陳文堅社長は、この試食会のための日本出張であり、生産地、台湾からの輸出、日本側の輸入、国内流通、料理店様へお届けするまでの全ての問題点を解決できた素晴らしい機会をご参加の皆様に提供していただきました。この席をご提供いただきました神田きくかわの葛岡社長をはじめご来場いただきました東蒲の皆様、関係者の皆様、本当に有難うございました、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

■ 以下に試食会の様子や、試食会の結果を掲載させていただきました。最後までご覧下さい。
料理店の皆様のご参考になれば幸いです。

■ この活鰻は、台湾の三文有限公司のつくった「高品質差別化うなぎ」です。 安心 安全 美味しい 安定品質 安定供給 をキーワードに
成田空港や、関西空港に定期的に私たちによって輸入されます。
この活鰻の私たちの名称(ブランド)は次の通りです。どうぞ宜しくお願い致します。

担当: 亀山です
●神田きくかわ「日比谷店」外観 ●葛岡社長(神田きくかわ)挨拶
●涌井理事長挨拶(東京都蒲焼商組合) ●陳社長挨拶(三文有限公司社長)
●試食用うなぎ白焼 ●試食結果発表


 試食の方法は、国内産地のもの 3点、台湾産ホワイトうなぎ1点、台湾産浮き餌うなぎ1点の合計5点をそれぞれA,B,C,D,Eとし5段階評価していただきました。
ブラインドテストですから、参加者は、どの産地のうなぎが、AやBなのか葛岡社長による結果発表までわかりません。

 評価基準   

とても良い 良い 普通 悪い とても悪い
5点 4点 3点 2点 1点

 食感、味覚、香り、の3項目に付いて合計の満点は、15点ですが、結果は次のようになりました。

食感 味覚 香り 平均点 総合点 目隠し産地 得点順位
A 8.52 213点 台湾産ホワイト鰻 3位
B 7.48 187点 台湾産浮餌鰻 5位
C 8.06 201.5点 国内産地物 4位
D 9.40 235点 国内産地物 1位
E 8.80 220点 国内産地物 2位


 残念ながら、「台湾産ホワイトうなぎは第一位を取ることは出来ませんでした。しかしながら、一部では有りますが、「国内産のある産地のうなぎ」よりも
好評価をいただいたことや、台湾産の一般のうなぎに比較して高得点を得られたこと、3位の「ホワイト鰻」までは僅差の勝負であったことをもって、この結果を謙虚に受け止め今後の台湾側の品質管理に役立ててもらうようにという話になりました。
最後に、この貴重な場所を提供していただきました「神田きくかわの葛岡社長」のお話によれば、国内産地のうなぎは、今の台湾産に比較して養殖期間が長いものがあり、活鰻を見て蒸し時間は、13分、台湾産の浮き餌の鰻は、10分、外見上、青手で柔らかかった「ホワイト鰻」の蒸し時間は、5分ですんだという話でした。@多忙時の効率、A焼きべりがしない。B裂き状態で180グラムのホワイト鰻は、一般品の200グラムに相当するボリューム感があるなど、上記の試食の結果とは別に経営上から見ての有利性を語っていただき、感激致しました。反面 お弁当にするとふっくら感がなくなるので不向きといったご意見もいただき、私たち問屋の立場では、理解の難しい重要点のご指摘もあって専門店様の評価の厳しさを改めて知りました。
このたびの試食会を経験して申し上げられるのは、専門店の皆様の鰻に対する熱すぎる熱意と、妥協を許さない厳しいご意見でした
● 東蒲の涌井理事長さんをはじめ、試食に参加いただきました専門店さんの皆様、新東調理師会の湯浅会長をはじめ関係者の皆様に心からの御礼を申し上げますと共に鰻流通に携わるものとして、この「ホワイト鰻」が、皆様に本当の意味で評価いただける日がくるのを心待ちに祈りましてこの場のご挨拶に代えさせていただきたいと思います。
● 本日は有難うございました。