グルジアとポーランドの大統領が乗った車列が23日、グルジアと南オセチア自治州との境界付近で発砲を受けました。大統領らは無事でしたが、グルジア政府は「ロシア軍が発砲した」と主張しています。
この映像は、大統領らの車列近くで発砲があった現場を、後ろを走っていた車の中から撮影したものです。
警官らが集まった後にも、現場では何者かによる銃声が響き、緊迫した様子がうかがえます。
AP通信などによりますと、グルジアのサーカシビリ大統領とポーランドのカチンスキ大統領が乗った車列が23日、視察先に向かうため南オセチア自治州との境界に近づいていたところ、車列近くで何者かが複数回発砲しました。
2人の大統領は無事で、負傷者もいないということですが、グルジアの大統領報道官は、現場近くの検問所にいたロシア軍が銃撃したと話しています。
また、カチンスキ大統領は、首都トビリシに到着した後の会見で、「武装兵士が発砲した。空に向けてだったのかなどは、暗くて分からない」と述べました。これに対し、ロシア国防省は、「いかなる銃撃も行っていない」と強く否定しています。
今年8月に南オセチアをめぐって起きたロシアとグルジアとの武力衝突で、グルジア側には避難民が発生しています。
カチンスキ大統領は、この日、その避難民が暮らすキャンプを視察に向かう途中だったということです。(24日13:29)