「首相家族の普段の生活などを率直に伝えたかったのですが、いろいろと難しいことも多いです。最近は児童保護施設など訪問先や出会った人たちなどを主に紹介しています。海外への公式訪問もマスコミには一部しか報じらませんが、写真を入れて伝えています。まだ誰にも言っていなかったのですが、近く個人ブログの韓国語版を開設します。なんとか翻訳して韓国語の勉強も続けたいです」

―日本でファーストレディーがこんなに注目されたのは初めてでは。

　「小泉前首相には夫人がいなかったので久しぶりに首相夫人が登場したということや、歴代夫人の中では若いということもあり、マスコミに注目されて紹介される機会が多くなったのだと思います。特に何か才能や能力があるというわけではありません。このような立場になって自分なりに社会に役立つことはないか、これまでの半年間模索し続けてきました」

―世間の自身に対するイメージについてどう思うか。

　「自分の考え方が特に現代的というわけでもありません。夫を押しのけることも絶対にないです。日本女性の強みを生かしたいです。いつも言動に注意しながら日本のいい面を世界にアピールしたいです」

―昭恵さんの人気が安倍首相の支持率を支えているといわれているが。

　「そうではありません。地元では夫の選挙を手伝っていますが、わたしがいるからとは思っていません。夫のイメージを落とさないように注意しているだけです」

―政治家としての、あるいは夫としての安倍首相をどう評価するか。

　「わたしたち夫婦には子供がいないので結婚後も変わったことはありません。自分は8歳年下ですが友人のような関係です。結婚前はケンカしたこともありましたが、結婚してからは一度もケンカしたことがありません。わたしが怒っても夫はいつもなぐさめてくれます。夫は自分のことはしっかりやっていますし、わたしの意見もよく聞いてくれます。夫としては素晴らしい人です。政治家としては信念を貫く強い意志を持っていると思います。夫のすることだから正しいと思いたいです」

東京=鄭権鉉(チョン・グォンヒョン)特派員