東国原知事:国政転身の条件は「初当選、初入閣」…講演で

 宮崎県の東国原英夫知事は20日夜、同県延岡市内で講演し、国政への転身について「なるからには閣僚か、トップ(首相)です。初当選、初入閣。そうでない限り行きません」と述べた。中山成彬・前国土交通相=宮崎1区=の次期衆院選への不出馬表明に伴い、自民党側からラブコールが送られたが、転身の条件に「大臣の椅子」という法外な待遇を示した。

 講演で知事は「722(衆参議員総定数)分の1になろうとは思っていない」と強調。出馬を巡る騒動について「迷ったのはどういうことか。いや、迷ってないですよ。『その(入閣の)チャンスがなきにしもあらず』との(マスコミの)うわさもあった」と冗談を交えて振り返った。

 終了後、記者団の「自民側から初入閣の条件提示があったのか」との質問に、知事は「ない」と否定。そのうえで「県民から『頑張ってください』と宮崎の活性化を期待する声や心の叫びが日々伝わってくる」と、引き続き県政を担う意欲を述べた。【中尾祐児】

毎日新聞 2008年11月21日 19時40分(最終更新 11月21日 21時42分)

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