海上自衛隊のイージス艦が弾道ミサイルを撃ち落とすための海上発射型迎撃ミサイル＝ＳＭ−３の２度目の発射実験をハワイで行いましたが、失敗しました。

　今回、発射実験を行なったのはイージス艦「ちょうかい」で、日本時間の午前１１時２０分過ぎ、アメリカ軍がハワイのカウアイ島から発射した模擬の弾道ミサイルに対し、ＳＭ−３を発射しましたが、迎撃数秒前に標的を見失い、実験は失敗しました。

　実験は去年のイージス艦「こんごう」に続いて２回目ですが、今回は、標的となるミサイルの発射時間を通知せずに行ったということです。

　防衛省では、実際の作戦により近い環境で標的を探知してＳＭ−３を発射したことで目的は９９％達成できた、としていますが、標的を見失った原因は調査中ということです。

　今回の実験には、改修費用も含め３２１億円が費やされました。政府は、再来年度までに、あと２隻のイージス艦でＳＭ−３の発射実験を行い、合わせて４隻への搭載を完了する計画ですが、今回の失敗で影響が出る可能性もあります。（20日14:45）