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ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。
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ゼロアカ
投稿日時:2008年11月13日11:51
東浩紀です。
ゼロアカについてあれこれ言いたいほうだい言われて、いささか神経症気味になってきました。あまり寝れません。2ちゃんねるの東スレも見ていますが、ちょっとこれはひどい。まあいまさらですが。
いちおう事実だけ述べておくと、形而上学女郎館とフランス乞食を買ったのは、太田さんの了解をとってのことで、あそこで太田さんがぼくを派手に止めていたのは演出、というかボケです。あんなことを、了解を取らないでするわけがありません。
あと、坂上秋成、斎藤ミツだけを上に上げたのは、同人誌への貢献度だけではなく、坂上さんと山田さん、斎藤さんと文尾さんの文章を読み比べれば理由は明らかではないかと思います。同人誌への貢献度については、個人的に確認を取っています。そもそも(道場破りの山田さんは知りませんが)、文尾さんは、評論にはあまり興味がないことをブログでも告白している。10000部でデビューさせるのは難しいでしょう。
それから、なんか面倒になってきたのでぶっちゃけて言うと、ぼくが現時点で最終通過者としてもっとも有力だと思っているのは、やずや、峰尾の2人です。つぎに村上、三ツ野、坂上。村上は同人誌のFate論も元長への手紙もよかった。斜に構えたところがなくなれば伸びるでしょう。三ツ野は今回の同人誌を読んで一皮剥けた感じがした。坂上はオーソドックスすぎるけど可能性がある。この3人はいずれも、自分の殻を自分で壊せていない感じがします。そこが越えられれば、いいものを書くでしょう。やずやはエッセイ志向だし、峰尾は自分の世界しか見えていないので、村上・三ツ野・坂上のいずれかが第5次で傑出したところを見せれば、ぼくはそちらを一押しにして最終関門に臨むつもりです。
雑賀・筑井組は今回たいへん期待していたのですが、百合特集は表層的で心に響いてきませんでした。正直、「女の子」を売りにしようとしたあまり、ぬるい内容にしかなっていなかったと思います。百合のイメージとしての紹介になっているだけで、分析がない。これでは評論系同人誌ではない。少しは論考もほしかった(雑賀のは論考の名に値しない)。斎藤さんは真面目で教養もあるけれど、今回の同人誌では、腐女子による腐女子のための批評しか考えていない。別にそれを否定するわけではないけれど、そのスタンスはゼロアカ道場にはそぐわない。立ち位置が変わらなければ、次回は落とすことになるでしょう。
■
そもそもこの企画、ぼくが趣味でやっているものではない。時間点の導入にしろなんにしろ、全部講談社と協議して決めているし、全体の盛り上げのためにとても頭を使っている。門下生にもめちゃめちゃ気をつかっている。懇親会だって、正直、ぼくはとても疲れていて、スタッフだけでゆっくりと飲んで癒されたかったのだけど、それだと盛り上がらないからバカみたいにテンションをあげているわけです。それなのに、どうしてぼくばかりが非難されるのか。そしてなんでぼくひとりが、このブログで対応し続けなければならないのか。しかも、あちらこちらに気をつかって。
このままでは、ぼくは潰れるような予感がします。
もともとぼくの仕事のなかで、ゼロアカは小さな一部にすぎない。とりあえず、このブログでは、しばらくゼロアカについての話題は行わないことにします。あと、ゼロアカについて抗議があるかたは、講談社BOXまでお願いします。門下生も含め。
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