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漢字廃止で韓国に何が起きたか

漢字廃止で韓国に何が起きたか(PHP研究所) 呉 善花著
税込価格: ¥998 (本体 : ¥950)
出版 : PHP研究所
サイズ : 18cm / 229p
ISBN : 978-4-569-69518-1
発行年月 : 2008.10
利用対象 : 一般
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内容説明

「竹島問題」で気勢を上げる韓国の足もとに「文化崩壊」の危機が忍び寄っている。漢字を廃止した韓国語にもたらされた大いなる弊害と、習慣的な言い回しやことわざなどの伝統的な韓国語表現を、日本語との比較を通じて論じる。

コメント・書評

ひらがなとカタカナの偉大さ
佐伯洋一
2008/10/07 4:02:49
評価 ( マーク )
★★★★★

 この本、韓国への絶縁状というタイトルで出版されると思って待っていたが、どうやらタイトルを変えたのか(この点当方に事実誤認がある可能性もある)。まあしかし、祖国韓国から入国拒否をされた著者としてはそういうタイトルにしてもぜんぜんおかしくない。
 韓国に自国語の自尊心を取り戻させ、ハングルを公用語としたのは、統治時代の日本である。それどころか、ハングルだけでは分かりづらい概念も多々あることおよび漢字文化をも考慮して、漢字ハングル混合という文化を発明したのも日本であった。これを提案したのは、彼らが無教養故に憎悪を向ける福沢諭吉である。そもそも、朝鮮語を言語として表記を体系化し、完成させたのは金沢庄三郎博士と小倉進平博士ら日本人学者である。朝鮮語研究は日本学者の独壇場であり、ある意味では日本学者だけがハングルに敬意を払っていたというのが真相であろう。そもそも、それまでは、ハングルは蔑まされ、それどころか宗主国中国の意向から漢字を使わざるを得なかったのだ。
 こういう事情から日本がせっかくハングルを公用化し漢字まで混合した(押し付けではなくもともとあったものなのだから、両博士は多大絶大なるもであるがきっかけを与えたにすぎないが)近代言語を得たにも関わらず、本書にも述べられるとおり、韓国はそれを捨てたのである。
 日本からすると永久敵国である韓国の失敗は慶事であることは間違いない。敵国の弱体化を憂いているつもりは一分子もありえない。が、この本を読む価値は、韓国嫌いが手を叩くためのみにあらず。日本への問題に引き直し、わが身を反省する材料として本書は極めて良い資料といえる。
 漢字とひらがな、カタカナを使い分ける日本の思考能力というのは非常に高い。たとえば、英語というのは表音文字しかない。だから、「哀れ」「憐れ」とみた瞬間に表意文字である漢字ならば、一瞬でイメージを持てるし、応用がさまざまに利く。表意表音を併有する日本語は世界一速読性に優れた言語なんだそうだ。実験によれば他の方式の言語の3倍から5倍速いという。それを知ったペンタゴンは教育用テキストに文章中にイラストをふんだんに用いるようになった。また、たとえば、日本の官能小説は物凄い実力なんだそうだ。なぜなら、表現が非常に豊かだからだそうだ。
 かつての韓国のように、そしていまの中国のように、表意文字である漢字だけだともっと悲惨である。なにしろ、ライブドアが「活力門」ですぞ。おまけに、表せない音が多すぎて、ニュース原稿などは四苦八苦している。解決策はただ一つ。漢字のなかに「かな」を混じらせればいい。
 韓国はハングルという表音文字だけにしてしまった。これで、漢字の持つ豊かな伝達能力を全部かなぐり捨てたわけだ。韓国人が世界一愚かな民族であることは私の信ずるところだが(優秀な民族なら対馬返せなどという隣国と戦争になるしかない国会決議に6割の国民が賛成するだろうか。日本と組んでアジアの小国同士手を携えなければならない大局を理解しているくせに日に増す反日戦争行為の数々から判断したらバカといわなきゃ間違いだ)、それにしても漢字を捨てるとはよくやってくれたもんだ。
 これで漢字文化を明確に現在も持つのは日本と中国だけになったわけだ。漢字というのはこれで素晴らしい文化である。日本語はそれに、古人の叡智を結集したひらがなとカタカナ(これで外用語に即座に瞬時に対応できる)で構成される。漢字というのは例えるなら光輝く恒星である。しかし、恒星とて惑星がなければ中空に虚しく光を称えるだけとなる。ひらがなという惑星があってこそ恒星たる漢字は光沢を放つのである。
 現在この時間、ダウ平均は700ドル以上下がっている。そして名だたる金融会社を日本が買収している。日本はいまだ資金は潤沢で、先進国唯一無傷である。その証拠に国際上場企業を中心に日本企業にほとんど借金はない。想像した通りの日本に日本は向かっているといってよいだろう。英語を日本の公用語にしようと言い放つ大バカのダボハゼは、本書および現在の状況を見てもまだこの思想を維持するつもりだろうか。
 つまり、本書一番の問題提起は日本語の素晴らしさと、一層二層三層の国語教育の充実である。昨今「国家の品格」でも述べられていたが、本書から学ぶべきことはそこだと思う。そして重ね重ね思う。聖徳太子は煬帝への三行半により朝鮮の如き完全漢字圏への編入をつっぱね、それでも柔軟に漢字を使いつつ平仮名片仮名を開発した叡智溢れる過去の日本人への感謝と感動と尊敬を。
 そして著者は韓国に絶縁状を叩きつけられたとしても、日本は言論だけで絶縁されるなんてことは憲法21条の手前あり得ないことであるし、日本人は温かく迎えてくれると思う。
 
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