今年9月、日本に初めて配備されたアメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」が、海上自衛隊との初めての合同演習を公開しました。その場所は、母港・横須賀から遠く離れた沖縄です。
海上自衛隊の護衛艦やアメリカ軍のイージス艦が、戦闘態勢を組んで航行する合同演習。敵の潜水艦などから攻撃された想定で行われました。その中心は、原子力空母「ジョージ・ワシントン」。
ジョージ・ワシントンの甲板では60機の艦載機が発進する訓練が行われたほか、補給艦による食料品などの補給の様子も公開されました。
「ジョージ・ワシントンの配備は、この地域の安全のために何でもやるというメッセージです」(リチャード・レン司令官)
アメリカ軍の司令官は地域の安全を強調しますが、座り込み1673日を示すパネル。普天間基地の移設先となる沖縄県名護市で基地強化に反対し、4年以上にわたって座り込みを続けてきた人です。
「基地をどんどん強化していくということを、沖縄県民に押しつけていくような非常に強引な手法だと思う。これは許すわけにはいかない」(ヘリ基地反対協議会 仲村善幸事務局長)
日米一体の作戦行動をアピールした合同演習ですが、沖縄では基地強化の根強い反対の声があります。両者の溝は深くなるばかりです。(17日23:12)