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米国:「捨て子容認」州法で10代の置き去り多発

 【ロサンゼルス吉富裕倫】米ネブラスカ州で今年7月、「捨て子」を事実上容認する「安全な避難場所法」が施行され、これまでに10代の少年少女28人を含む35人の子供が置き去りにされた。望まない妊娠で生まれた赤ちゃんを守るための法律が悪用された形で、州議会は対象を乳児に限る改正案の審議を始めた。

 米国では、赤ちゃんがゴミ捨て場に捨てられるなどの悲劇を避けるため、乳児を病院に置き去りにしても親が処罰を免れる法律がすべての州で成立している。ネブラスカ州は最後の州として7月に同様の法を導入したが、置き去りにできる子供の年齢を制限する規定が抜け落ちていた。

 このため、ミシガン州からやって来た親が13歳の少年を置き去りにして逃げるなど、10代の子供が捨てられる例が続出。米CNNテレビ(電子版)によると、置き去りにされた子供のうち少なくとも28人には父か母のどちらかしかおらず、22人の親には服役経験があった。1歳の子供が最年少で、乳児はいないという。

 ハイネマン州知事は「10代の子供を(置き去りにするために)ネブラスカに連れてこないでほしい」と訴えている。

毎日新聞 2008年11月17日 20時45分(最終更新 11月17日 23時08分)

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