11月17日、オーストラリア、日本の調査捕鯨に圧力。写真は6月、和歌山県太地町で陸上げされるクジラ(2008年 ロイター/Issei Kato) |
[キャンベラ 17日 ロイター] オーストラリアは17日、日本の南極海での調査捕鯨を中止するよう呼び掛けた。調査のための捕鯨が必要ないことを証明するため、南極海で独自の科学的調査を行うとしている。
日本の今年度の調査捕鯨船団は近く出航するとみられるが、ギャレット環境相は記者団に対し「現代の調査では、捕鯨砲ではなく遺伝子や分子技術、衛星タグ、超音波法や航空測量を使う」と述べた。
また、オーストラリアが資金協力する科学的調査プログラムに対し、日本の参加も呼び掛ける方針を明らかにした。380万ドル(約3億7000万円)を投じて行う同調査では、遺伝子分析やタグ付けなどが実施されるという。
ギャレット環境相は「オーストラリアはクジラを理解するために殺す必要があるとは考えていない」としている。
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