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ロシアで「リベラル派」統合の新党が誕生

2008年11月17日0時59分

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 【モスクワ=副島英樹】ロシアのリベラル系野党「右派勢力連合」が解散し、他の野党勢力と合流して16日、新たな政党「正義の事業(右派活動)」を結成した。リベラル派を結集し、将来的には下院での議席獲得を目指す。ただ、合流した野党勢力は政権に近いともいわれ、新野党の「官製野党」化を懸念する声も出ている。

 現在下院は、プーチン首相が党首を務める「統一ロシア」など与党系が9割近くを占める。これに対し、右派勢力連合は、エリツィン時代の経済混乱や新興財閥に近いイメージなどから国民の支持を失い、03年末の下院選で議席獲得に必要な得票率を初めて下回り、07年末の下院選でも議席回復ができなかった。

 新党に参加する民主党と「市民の力」も下院で議席を持たない。民主化などを主張するが、民主党の党首は「統一ロシア」の創設にかかわるなど政権に近いといわれる。

 右派勢力連合の創設にかかわり、エリツィン時代に第1副首相を務めたネムツォフ氏は、新党結成について「政権のしもべとして働くのか。最後の自由な政党がなくなってしまう」と反発している。

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