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飛び出す画像 裸眼でも
精華の研究所、装置開発 |
京都府精華町の情報通信研究機構(NICT)けいはんな研究所は、裸眼で立体的な映像が自然に見えるディスプレーをこのほど開発した。特殊なメガネをかけなくても画面から飛び出すように見える高精細の立体映像を映し出す装置で、デジタル広告や工業デザインの検証、美術品の展示への応用が期待できる。
開発した試作機は70インチ、1億画素以上の高精細ディスプレーで、さまざまな角度から映像を映し出す専用設計の「プロジェクター」を複数搭載する。画面内から多くのプロジェクターで出す光線群の方向と広がり方をコントロールすることで、見る人の目の前に現実によく似た状況を作り出し、フルハイビジョンで立体的な映像を楽しめる。
従来、遊園地などで特殊なメガネをかけて立体的な映像を楽しむアトラクションがあった。だが、試作機は裸眼で2−3メートルの範囲から同時に5人程度で立体映像を見ることが可能。見る位置によって画像が変わり、自然な三次元画像を楽しめる。
同研究所では実用化に向け、画質の改善や映像コンテンツの開発などに取り組むといい、「将来的に大阪の北ヤードに200インチの立体映像ディスプレーを展示したい」(矢野澄男専門研究員)としている。
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