広島県は17日、呉市の上蒲刈島と豊島を結ぶ「豊島大橋」(全長約900メートル)の開通日が11月18日に決まったと発表した。周辺海域では県鳥アビの群れを目印にした漁が営まれてきたことから、愛称を「アビ大橋」と決定。芸予諸島7島が陸路でつながる。藤田雄山知事が県議会定例会で明らかにした。県によると、仮称だった豊島大橋が地元住民に定着したため、正式名称にした。アビ大橋の愛称で観光面でもPRしていく。
豊島大橋は片側1車線で、通行料は無料。県は1日に約800台の交通量を見込む。総事業費は約230億円。当初は来年3月に開通予定だったが、昨年は台風などの影響が少なく工事が順調に進んだため、4カ月前倒した。開通当日は午前10時半に記念式典があり、午後3時から通行できる。県土木局は「通学や通勤などの利便性が向上する。観光にも活用するなど地域振興に役立ててほしい」としている。
【写真説明】開通日が決まり、工事が最終段階に入った豊島大橋。手前が豊島(9日)
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