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田母神氏が統幕学校長時代、歴史観・国家観の講座開設

2008年11月12日0時19分

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 自衛隊の高級幹部を育成する統合幕僚学校で、「大東亜戦争史観」「東京裁判史観」など歴史観・国家観に関する講義を行っていたことが、11日の参院外交防衛委員会で明らかになった。02年から04年にかけて同校長を務めた田母神俊雄・前航空幕僚長が、歴史観などの講座を新設したという。

 共産党の井上哲士氏が示した資料によると、田母神氏が04年、一般課程に「東京裁判」などをテーマにした講座を新設。その後、幹部高級課程に「東京裁判の本質」「東京裁判史観」「大東亜戦争史観」などを主な教育内容とする講座が開かれた。「現憲法及び教育基本法の問題点」といったテーマもあり、講師には大学教授や作家を招いていた。

 委員会で田母神氏は講座開設の理由について、「我々は良い国だと思わなければ頑張る気になれない。悪い国、悪い国と言ったんでは自衛隊の士気も崩れるし、きちっとした国家観、歴史観を持たせなければ国は守れない」と述べた。

 井上氏は「『大東亜戦争史観』など、そういう呼び名自体が特殊な言い方だ」と追及。これに対し、浜田防衛相は「カリキュラムの中身は把握していないので、私の考えは申し上げられない」と述べるにとどまった。

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