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高宗の親書、ドイツで新たに発見

 李氏朝鮮の第26代国王、高宗(1852-1919)が、日本が韓国を保護国とした1905年の乙巳勒約(ろくやく)=第2次日韓協約=の不当性を列強に訴えるために送った親書がこのほど、ドイツで新たに発見された。高宗が当時列強に送った親書が発見されたのは17通目となる。明知大国際韓国学研究所のチョン・サンス研究教授(ドイツ史)が20日、明らかにした。

 チョン教授は最近、ドイツ外務省政治文書保管所に所蔵されていた高宗の親書を発見した。新たに発見されたのは、高宗が1906年にドイツ帝国の皇帝ウィルヘルム2世に送った親書で、「大徳国(ドイツ)皇帝陛下」と書かれた封筒に入った2枚の書簡。書面には高宗の御璽が押されている。文面は「隣接する強国(日本)の攻撃が激しさを増し、ついに外交権を奪われ、独立(の維持)が脅かされている。朕(ちん)は陛下に苦痛を訴え、他の強国とともに弱者の保護者として、本国(韓国)の独立を保障する陛下の友誼(ゆうぎ)を期待する」というものだ。

 この親書は高宗の側近だったフランス人トレモロが1906年5月にドイツ外務省に伝達したが、皇帝には報告されなかった。チョン教授によると、当時のドイツはフランスのモロッコ進出をけん制しようとしたが、失敗した状態だったため、韓国の問題には介入しようとしなかったとみられるという。

 李泰鎮(イ・テジン)ソウル大教授によると、これまでに発見された高宗の親書は、1906年6月に米国人ハルバートを通じ、英国、フランス、ドイツ、ロシア、オーストリア、ハンガリー、イタリア、ベルギー、清の9カ国に送ったものなど16通があった。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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