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明成皇后の顔が描かれた挿絵初公開

 高宗と明成皇后(1851~1895)が1894年、日本公使と宮中で接見する場面を現場で描いたと見られる挿絵が初めて発見された。

 今まで明成皇后本人であることが確認できない人物写真と肖像画以外は、公開された場所で直接明成皇后を描いた写真やスケッチなどを発見することは出来なかった。

 ソウル大学国史学科の李泰鎭(イ・テジン)教授は13日、日本の東京都内にある古書店で入手した日本の雑誌『風俗画報』第84号に掲載されていた挿絵を公開した。

 1895年1月25日に東陽堂が発行したこの雑誌に掲載されている挿絵は、日本公使の井上馨が通訳と見られる人物を陪席させ、高宗と明成皇后を謁見する姿を伝えている。

 挿絵に描かれている場面は1894年12月8日で、挿絵の上には「王と王妃が公使の忠言に感動して初めて改革断行の端緒を開く絵」という題名が付けられ、日本人画家「石塚空翠」の署名がある。

 李教授は「明成皇后は滅多に公式の席上に姿を現わさなかったため、この日の接見は非常に異例なことだったと見られる。服飾や背景の描写が非常に細密で井上と同行した画家が現場で直接描いたと見られる」と説明した。

 描写されている明成皇后の姿は、当時イタリア外交官だったカルロ・ロゼッティの本『韓国と韓国人』(1904)などに掲載され、「明成皇后真偽論争」を巻き起こした写真と似ており、注目を集めている。

 李教授は「髪型とかんざしを二つ挿した姿がロゼッティの本に掲載されている写真と同じで、その写真が実際の明成皇后である可能性を高めている」と説明した。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者 karma@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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