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空自空将補セクハラ:空将補を懲戒へ 浜田防衛相に報告せず

 航空自衛隊の第1術科学校(浜松市)校長、宮下今朝芳(けさよし)空将補(55)が女性へのセクハラ疑惑で更迭された問題で、防衛省は宮下空将補を懲戒処分にする方針を固めた。宮下空将補は事実関係を認めているという。

 浜田靖一防衛相は14日の閣議後会見で「昨日夕方、報告を受けた」と航空幕僚監部(空幕)に対する毎日新聞の取材後、初めて事実関係を把握したことを明らかにした。林芳正・前防衛相には、宮下空将補を9月18日に空幕付に更迭した2日前の同16日に説明していたが、同24日に就任した浜田防衛相への報告を経ないまま、幹部の懲戒手続きが進行していたことが明らかになり、文民統制の観点から今後、政治問題化する可能性がある。

 更迭人事を公表しなかった点については、浜田防衛相は10月17日付の官報に告示したと釈明。そのうえで「女性のプライバシーに配慮した」と述べた。

 また、田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長(更迭)が隊内誌「鵬友」04年3月号に「身内の恥は隠すべきものという意識を持たないと自衛隊の弱体化が加速する」と記していた点を記者団に追及されると、「表に出すのは恥ではない。自分の行動を律していないことが恥」と批判。そのうえで「恥は隠すものということ自体が間違い。どんどん公表すべきだ」と語気を荒らげた。【本多健】

毎日新聞 2008年11月14日 東京夕刊

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