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中国の新造船受注量、史上初めて韓国上回る

 中国の今年上半期の新造船受注量が史上初めて韓国を上回ったものの、質的な競争力の面ではまだ遅れを取っている、と英紙フィナンシャル・タイムズが13日付で報じた。

 中国の国家海洋局(CSOA)は最近、今年上半期の新造船受注量が、載貨重量トン数(DWT)ベースで昨年同期に比べ165%増の4990万トンとなり、4280万トンにとどまった韓国を上回った、と発表した。DWTとは、荷物や乗組員、燃料などの消耗品も含めた、船に搭載可能なすべての人や物の重さの合計だ。韓国政府もまた、造船・海運の現況に関する分析機関である英クラークソン社の資料を引用し、こうした事実を認めた。

 だが、国家間における造船産業の競争力を示す標準貨物船換算トン数(CGT)で見ると、韓国の今年上半期の受注量は1530万CGTで、中国(1380万CGT)を上回った。CGTは船舶の重量や付加価値などを合計して算出する。

 フィナンシャル・タイムズ紙は「韓国は現代重工業・サムスン重工業・大宇造船海洋の“ビッグ3”を中心に、世界の造船市場の40%を占める世界最強の造船国だ。韓国の今年上半期の受注量は332億ドル(約3兆8084億円)で、昨年同期に比べ51%以上増えている」と報じた。

 造船コンサルティング会社IRCのピーター・バートロミュー社長は「韓国の造船産業の生産性は、低賃金の労働力に依存している中国を上回っている。中国の造船業者は船の引渡し期日を守らないことが多い」と語った。

 だが一方で、中国の国営船舶工業集団公司(CSSC)が最近、これまで韓国・日本・デンマークの3カ国しか建造したことがない大型コンテナ船の受注に成功するなど、中国の造船業界の躍進は今後とも注目される。

香港=宋義達(ソン・ウィダル)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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