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日本、海底ガス田へのCO2貯蔵実験に着手へ

 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を地上から回収し、二酸化炭素が枯渇している地下や海底のガス田や油田に貯蔵しようという壮大な実験が日本で行われる、と日本経済新聞が19日付で報じた。

 同紙によると、日本政府は電力会社、石油会社など29の民間企業と共同で、福島県の石炭火力発電所から排出される二酸化炭素を回収し、70キロ離れた太平洋の海底の、二酸化炭素が枯渇したガス田に貯蔵するという実験を行うという。実験は今年から2011年まで行う計画だ。

 このガス田には2000万トンの二酸化炭素を貯蔵できるスペースがあり、実験が成功すれば、発電所が20年間に排出する二酸化炭素(年間排出量100万トン)を貯蔵できることになるという。実験の妥当性についての調査や、実際に二酸化炭素を貯蔵する実験は、29の民間企業が共同で出資して設立した「日本CCS調査」が担当することとしているが、現在は政府系機関の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が調査に当たっている。NEDOは現在、調査費用として2億3000万円を補助することとしている。さらに実用化されるまでに掛かる費用は、500億円に達するとみられている。

 日本の地球環境産業技術研究機構(RITE)によると、二酸化炭素が枯渇した地下や海底のガス田などのスペースをすべて活用すれば、理論的には最大1500億トンの二酸化炭素を貯蔵できるという。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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