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韓国型護衛艦の船体の亀裂深刻

 韓国軍の主力戦闘艦である韓国型護衛艦(FFK)が、建造されてから12~24年しか経っていないにもかかわらず船体の亀裂が深刻で、1隻当たり17億~24億ウォンをかけて船体補強作業を行っていることが明かになった。

 海軍が22日、国会国防委員会所属の宋永仙(ソン・ヨンソン/ハンナラ党) 議員に提出した資料によると、海軍が計9隻を保有している護衛艦の上部構造物に多くの亀裂が生じ、2002年から交代で船体補強作業を行っているという。

 一般的に艦艇の寿命は30年以上で、船体が予想より早く老朽化したことについて、海軍側は「護衛艦は波が4.1~4.5メートル以上の場合、港に避難するよう設計されたが、西海の北方限界線(NLL)死守作戦など緊急の作戦が多く、波が5メートル以上の場合のみ避港するなど、艦艇を無理に運用してきたのが主な原因」と明らかにした。

 船体補強作業はドック内で約6か月間行われるため、この期間中に予想外の戦力の空白が発生しており、船体の亀裂で将兵らの安全も懸念されている。

 海軍は2002年のソウル艦をはじめとし、昨年は忠南(チュンナム)艦など2隻の補強作業を終え、今年は慶北(キョンブク)艦など2隻の補強作業を行い、2006年までに残り4隻に対する作業を終える計画だ。

 船体補強作業は、艦艇の上部構造物に伸縮性の連結部(Expansion Joint)を設置し、主甲板と船体の横に、厚さ12~24ミリの補強版を貼る形で行われている。

 韓国型護衛艦は、1980年に1番艦(蔚山(ウルサン)艦)が建造され、満載排水量2180トン、全長102メートル、全幅11.3メートル、乗組員150人で、口径76ミリ、艦砲2門、30~40ミリ機関砲3~4門、ハープーン対艦ミサイル8基などで武装している。

 海軍は従来の護衛艦の老朽化に備え、2011年以降、新型護衛艦を配備する次期護衛艦(FFX)事業を年内に始める予定だった。しかし、設計に検証が必要という軍高官の指摘によって、来年中に着手することにし、1年延期された。

ユ・ヨンウォン記者 bemil@chosun.com

キム・ミンチョル記者 mckim@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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