南大門火災:残骸はいつ捨てられたのか(下)
結局は文化財庁の監督が行き届かなかった間に、しっかりと仕分けが行われなかった残骸が外部へと持ち出されたのであり、崇礼門の管理責任のある中区は幕を張っただけで、その中で何が起こっているかについては特別な関心をはらわなかったことになる。
しかし「国宝第1号」の残骸をたやすく廃棄しようとしても、誰も責任を取ろうとしない姿に対する非難は根強い。韓国文化遺産政策研究所のファン・ピョンウ所長は、「それぞれの機関がお互いの責任をなすりつけ合うということ自体が、一貫した行政システムの不在を示している」と指摘した。
◆今になって「詳しく調べてから分類」
文化財庁の文化財委員会はこの日建築文化財分科会議を開き、現場の残骸を別の場所に移して保存し、幕の撤去と一般人の工事見学を許可することなどを決定した。
弘益大学教授で建築文化財分科の朴彦坤(パク・オンゴン)委員長は、「崇礼門の破損した資材は、二次崩壊や現場の安全に備えて適切な場所が決まるまでは、一切持ち出さない」「今後の詳しい調査結果を元に、一つ一つの残骸について再利用・保存・廃棄と区分して処理する」と説明した。
文化財庁は、「今月13日に外部へと持ち出された残骸の量は2.5トンでトラック8台分だ。ほとんどは土や瓦の破片で、1960年代に補修が行われた際に用いられたものだ。歴史的に見て保存の価値があるものではない」と述べた。しかし専門家たちは、「21世紀の大韓民国の現状を示すという点で、火災に遭ったすべての残骸は歴史的に保存の価値がある」という意見も提示している。
朴彦坤委員長は、「幕を張るのは安全のための臨時の措置なので、仮設の作業拠点を設置すれば幕も撤去し、開放型の低い柵を設置したい」と今後の方向性について説明した。一般人が現場で復旧作業を見ることができるよう、一定の範囲内で公開するとも表明した。文化財庁はこの日、崇礼門復元に向けた復旧諮問委員会を構成することを決め、朴彦坤氏に同委員会の委員長を委嘱した。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
チョン・ジソプ記者
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